(日記)天槍のユニカ初案 +
ツイッターでぽろぽろ喋っていたことのあるお話です。
ユニカを書き始める前の約1年間、わたしは完全に創作から離れていました。嫌なことがあったというか、一緒に創作を楽しんでいた友人がある日突然いなくなってしまったからなのですが、ともかくそういう、ぜんぜんお話を書こうとも思えないまま季節が一巡りしようとした時に、また書き始めたのがユニカです。
いろいろ思い入れがあるのですがそれは置いておいて、最初に考えたユニカの話をざっくり紹介します。
ユニカは、まず人間じゃありませんでした!!
言うなればメスの竜(ドラゴン)です。
普段は人間の姿をして王様と一緒にお城で暮らしています。(陛下と同居の設定は残ってるな)
竜なのでとても強い生命力を持っているし、彼女の血にはけがや病気を治す力がありました。(その設定も残ってる)
その力を提供するという約束を何代か前の王様と交わした時に、翼の力を約束の証として差し出してしまったために竜の姿に戻っても飛ぶ事ができず、歩いてならどこへでも行けるけど、王城から飛んで行くことは出来なくなっていました。
ここまで書いただけでもムズムズします(笑)
昔の設定も、今と変わらずユニカが外の世界へ出て行くための物語のようです。
ユニカには焔や雷を操る力もあったし(天槍の設定もここから!)
彼女の本当の姿は大きく恐ろしかったので、周りの国からも恐れられる存在でした。
今、ユニカが一緒に暮らしている王様はユニカが約束を交わした時の王様と違い、連合という建前で周りの国を支配下に置こうとするし、拒否する国には戦争をしかけるような人でした。
それに、ユニカの血を飲めば不老不死でいられると勘違いしている節もあり、夜ごと絞りたてのユニカの血を飲みたがる人でもありました。
(今の陛下はそんなんじゃないよー!!)
まあ別に人間が好きでもないユニカ。
約束をした数代前の王様は竜を恐れず近づいてきて頼み事をしてくるような不思議ちゃんだったし、出会ったのが寒い冬で、あったかいおうちの中で一緒に暮らそうよと誘われたことに興味を覚えたので、人間のつくった城の中で暮らしてみることにした、それくらいの軽いノリで、外へ出るに出られなくなってるなう。だったのです。
詳しいことは理解していませんでしたが、ユニカは自分の「恐ろしさ」が周りの国の支配に利用されていることも、王様が必要もないのにユニカの身体に針を刺して血を抜き取るのも、なんとなく嫌でした。
そろそろ出て行きたい。ユニカはそう考えていましたが、お城から出て行くことは出来ても、このままでは飛べません。なので、やっぱり出て行くに行けない状態でした。
さて、ユニカがもやもやしながらお城で暮らしている頃。
新たに連合に組み入れられようとしている国がありました。ウゼロ公国という小さな国です。
シヴィロ王国(ユニカが暮らしている国)と連合の軍事力を前に抵抗する術のないウゼロ公国は、シヴィロの王様の誘いにあっさりと頷きました。
冬を前に、連合に加盟する条約調印の条件調整のため、大公の息子二人が大公の名代としてシヴィロ王国にやって来ることになりました。
上の公子の名前はディルク、下はエイルリヒです。
(王国、公国、公子二人がユニカのところへやって来る、は同じ!!)
実を言うとウゼロ公国は連合に入るつもりはなく、むしろ連合崩壊のきっかけを作りに来たのでした。
連合の要はなんと言ってもシヴィロ王国の王様です。この人が無茶を言っているし、その無茶に従わざるを得ない周りの国が彼に力を与えてしまっています。そして、周りの国が従わざるを得ない理由は、王様が飼っている恐ろしい竜なのです。
ユニカが飛べないとは知らない周りの国や、ディルクさん達。
(というのも、ユニカが飛べないことを知った人はことごとく始末されているから)
まずはあの竜を始末しよう。
ディルクさんとエイルリヒは、ユニカを殺すための計画を練りに練って、とうとうお城へやって来ました。
ぜんぜんざっくりじゃなくなってきたので書きつかれました笑
来週につづく。
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