*ゴッドエデンに学校があったら








私には最近悩みがある。それは隣の席の人が鬱陶しいという事。前々から思ってはいたが自信家というかナルシストというか、どうも他人に自分をアピールしたがる性格らしい、毎日毎日私の課題に対する評価と自分の評価を見比べては俺の方がよかっただのどうだのと得意気に自慢してくるのだ。


「おい名前」


そしてまさに今、その準備に入ろうと白竜が私に話しかけてきている。


『……』

「聞こえていないのか名前」

『……』


私は事前に考えていた「視界から自然に隣の席の人をシャットアウト法」を実行して教科書で白竜からの視界を遮った。無視されているとは気付いていない様子で何度も話しかけてくる白竜に少し申し訳なくもなるけど今日こそは授業中に話しかけてくる事の鬱陶しさを分からせてやらなくてはならない。


「おい」


必死になって白竜から目を逸らす事数分。まだ諦める気配のない白竜に私は少し苛々していた。


「おいってば」

『もううるさいな!』


そんなに自慢したいなら私じゃなくて他の子に自慢してよ。おかげでいつも授業に集中出来てないんだからね。ガタリ。つい耐えられなくなって立ち上がってしまえば、すぐさま先生が睨みつけてきた。


「名字さん、この問題やる?」

『あっ、だ、大丈夫です!』


私は急いで席についてすみませんと先生に謝罪をした。悪いのは私じゃなくて隣の席の人なのに。白竜でなく私が注意された事にむうと頬杖をつけば今度は何やら紙クズが飛んできた。

ノートの端っこを千切ったようなその紙クズを開くべきか本来なら迷う必要もない所だが、カイが何やらにやにやしながらこちらを見ていたから。カイはこの紙に書かれている内容を知っているのだろうか、不思議に思って紙クズを開いてみた。

ら。












『……はぁっ!?』














白竜と突飛な出来事
(名字さんこの問題を解きなさい)
(えぇ…っ)





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やおい。息抜きで書きました。何て書いてあったのかはご想像にお任せします(笑)




(130116)



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