【愛情後】手紙交換 






    よくある【籠りの間、交換日記とか交換手紙とかしてたらイイよね】に便上しまして、
    そんな感じのやり取りを書いてました。

    目新しい感じはございません。


    あちこちの方々の二番煎じ、三番煎じです。





    大丈夫って方だけスクロールしてください。














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タナッセ愛情後 レハト分化中

手紙のやり取り始めました。









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タナッセへ。

暇です。
手紙頂戴。


 レハト

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親愛なるレハトへ


希望にあふれる新年を迎え、緑萌える季節であることと思う。
さて、緑子と言えば炉から出たばかりの金貨のような柔さを持つという。
温柔なるその御身を思えば、かように
 
  ・
  ・
  ・


レハト……お前な。
まだ白月に入ったばかりであろう。
少しは、我慢というものを覚えろ。


ただでさえ、籠りの間は体の不調などが現れやすいのだから、
大人しく寝ていろ。


  タナッセ・ランテ=ヨアマキス

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タナッセへ


タナッセ……その訳の分からない頭言葉なんとかならない?

普通に喋るみたいにしてくれないと
一々、解読が面倒くさいです。


ところで、タナッセは 胸が大きい方が好きですか?


 
レハト


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親愛なるレハトへ



修辞法は習ったのだろう。
定型文というやつだ。お前も覚えておいて損は無いのだから、
今からでも学んでおけ。

そして大人しく寝ていろ。
もう返事はいらん。


タナッセ・ランテ=ヨアマキス

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タナッセへ


妙に短いのが気になります。


レハト


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親愛なるレハトへ



うるさい。黙れ。寝ろ。



タナッセ・ランテ=ヨアマキス


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タナッセへ


最近、



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タナッセへ


ごめん。御見舞に来てくれたんだってローニカから聞いたよ。
この間の手紙で心配させちゃったんだよね。
ごめんなさい。

それにしても、寝てたからって帰ること無いんじゃないの?
折角、会えそうだったのに……!
まあ、寝てた私も悪いんだけど。


そうそう、最近、少し背が伸びて体が変化してきたのが分かります。
タナッセの背を超える日も近いかもね。


レハト


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親愛なるレハトへ


まったく、お前という奴はいつもいつも心配ばかりかけるのが得意だな。
大体、ただでさえ体調が良くないと言うのに
御前大会に出ようとしたところからして、お前という奴は
頭がおかしいのではないかと思っていたが。

……いや、確かに、お前は優勝しはしたが。
そういう問題ではないだろう。

籠りが近い上に、体調も良くないとあっては、その、お前に何かあっては
……母上やヴァイルが心配するだろう。
奴にしてもそうだ。
お前から手紙が来ると言えば、横取りしかねん勢いだったぞ。


つまり、何が言いたいかと言えば……。
……無理はするな。


追伸

背が伸びても、元々が小さいのだから大したことはあるまい?
まあ、ほどほどにな。
大きくなっていても体調が悪くないのならば、僥倖だろう。


タナッセ・ランテ=ヨアマキス


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タナッセへ


今日は、すごく胸が痛いです。


タナッセもこういうことあった?


レハト


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親愛なるレハトへ


医士には見せたのか?
侍従には言ったか? 無理な運動をしていたのではないか?

お前は阿呆だから、駄目だと言われればやりかねんだろう。
ああ、まったく始末に悪い。
胸が痛いと言うが、体力の低下に伴う事柄ではあるまいな。
いや、お前を不安にさせるつもりは無いのだ。忘れてくれ。


私の時は、足や腕、背中などが引きつる様に痛かったものだが、
胸は分からない。

無理はせず、医士に見せろ。


タナッセ・ランテ=ヨアマキス


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タナッセへ




何か勘違いしてるようだけど、
たぶん
おっぱいが大きくなってるから痛いんだと思います。

どうしたら良いかな?
医士の人のところに処方薬ってあるのかな?


レハト


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寝ろ。


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タナッセへ


タナッセ。
名前も書いてないから別人かと思ったよ。


大丈夫?


もしかしてタナッセこそ、体の調子が悪かったりする?


レハト


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親愛なるレハトへ


何も問題ない。
少しばかり、鳥文が不着で遅くなった為に慌てただけだ。
お前が心配するようなことは何一つない。無いとも。安心しろ。


だが、仮にもお前は女性になるのだろう?


もう少し節度を持った言動を心掛けろ。
私に、その、女性のなんたるかを聞かれても答えに窮すのは
目に見えているだろうに。

まさかと思うが、分かっていてやっていないだろうな?
いや、分かっていない方が問題なのだが。
……もう少し、自分が女性であり、私が男性であると意識しろ。



そういえば、緑月も半ばを過ぎたな。
今のところ、体の変化は……いや、お前の調子が良いのならば
それに越したことはないが。

文献を手繰ってみたところ、
大事ないと思っていた日に急にということもあるようだ。


だから、あまり無理はするな。


タナッセ・ランテ=ヨアマキス

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タナッセへ


びっくり。怖かった。
これ書いてる時に急に、頭が痛くて、だるくて……。



タナッセは凄いね。
何だか一杯考えてて、いつも凄いなぁと思うよ。


読んでたら元気になった。ありがとう。




いまはもう大丈夫です。


レハト

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親愛なるレハトへ



ゆっくり休め。


何か助けになれたのならばいいのだが。




タナッセ・ランテ=ヨアマキス



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タナッセへ


もうすぐ出れるってローニカが言ってた。
緑月が終わっちゃいそうだけど、出れるのは嬉しいな。


でも、籠りが終わったら、
ローニカもサニャも、いなくなっちゃう。


ちょっと寂しいけど、
タナッセは一緒に居てくれるから、頑張ろうと思います。


レハト

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親愛なるレハトへ


そうか。無事、籠りをあけられそうで何よりだ。
お前の侍従は、お前を好いているようだな。
お前の接し方が良かったのだろう。


私で良いならば、お前の側にずっといよう。


タナッセ・ランテ=ヨアマキス


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タナッセへ


もう明日には、出れるみたいです。
そこで、お祝いに一つ詩を書いてくれたら嬉しいな!…なんて。
ヴァイルが、タナッセは詩がうまいよと言ってたから。


忙しかったら、良いです。ごめん。


出来れば、初めて会った時に好みじゃなくても
あんまり幻滅しないで欲しいな。


じゃあ、長々と付き合ってくれて嬉しかった。
お手紙くるのが、一番嬉しい時間でした。
ありがとう。


 愛をこめて レハト


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親愛なるレハトへ


 
もうすぐお前に会えるのだな。
やはり、お前と会ってからの月日は短いように思う。

まあ、ここ2月ばかりは、顔も見れない日々であったが。
会える日を心待ちにしなかったと言えば嘘になる。


おまえは、まったく。
そのような心配は無用だ。


……その、別に私は、お前がお前であるならば良い。


私も、お前とこうしてやり取りするのは楽しかった。
機会があれば、また……とも思ったが、
いささかそれは無粋だろうか。


詩を書けと言うから、書けない訳ではないが
これは即興で書いたものであって、お前の望むようなものではない。

あまり時間が取れず、大した出来でもないのに送るのは如何かと思ったが
珍しくお前がねだったのだ。
書いておいて見せぬわけにもいくまい。


気に入らなければ、捨ててくれて構わん。


それでは、会える日を楽しみにしている。


タナッセ・ランテ=ヨアマキス


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救い無き迷い子は飛躍したり、その小さき掌で。
その愛おしむ左手は、光輝のくちばし。
その慈しむ右手は、純白の尾羽。
愛しきその身は、梢を揺らし葉を舞わす。
憩えけれと聞こえぬ声をならさん。






END






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詩 要約:


貴方は救いです。
光に向かって飛んで下さい。
どうか、羽を休めるときは自分のもとで。



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あとがき


ぴこまるです。



題をつけるなら、
【誰が為に、羽音は風をそよぐ】とかかな。




ぶっちゃけますと最後の詩だけに4時間悩んでました・・・!
後はスラスラ出たのに・・・!!



【類まれなる籠】の対(終/つい)になるようなもので
韻の踏み方がディレマトイっぽく・・・と
頭を悩まして苦しかった・・・!



類まれなる籠は、主人公を含めた徴の持ち手すべてに
向けた詩なんだろうなーと。
そう思えば思うほど、言葉選びの綺麗さとか
韻の踏み方が凄くて・・・おおおぅ。



公式さんの凄さですな・・・。



20121112



                
 









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