舌が絡み合い、唾液が混じり合う。音を立てた濃厚で深みのある口づけは熱を沸かせ欲をかき立てる。 ソファの上の行為は狭く苦しい。しかし密着した身体で熱を分かち合い欲を求め合い、更なる興奮を生むのは違いなかった。 「ん…」 服の下に侵入した手は容赦なく身体をまさぐる。やらしい手つきが息を乱し、手の熱から身体の熱へと変換される。 「ふあ…っ、ん、う!」 「もう濡れてんじゃねぇか」 「うう、だ、って」 「素直でいいぜ。もっと濡らしてやんねーとなぁ?」 ぐちゅ、下着の下に侵入した指が響かせる音。粘着音が耳に届いて顔が熱くなる。 恥ずかしがる私に彼は顔を寄せ、息がかかる距離で色っぽく、身体を奮わせるような声で囁いた。 「もっともっと乱れさせてやる。覚悟は、出来てんだろ?」 お願い、もっと。 肌を滑る白い手に、そっと手を重ねた。 ―――――――― 最初は手だけにするか、と思ってたらヨハンで書いてたと気付いて半端に終了。 初出:12.12.02. 加筆修正:13.01.02. |