ぐちゅぐちゅと下から聞こえる粘着質な音に耳を塞ぎたくなる。自分から発しているのだと思うと赤面する。音を立てているヨハンは真っ赤な顔の私を見てもやめる様子はなく、むしろ楽しがっている。
指の出し入れがさっきより卑猥に動いているのが証拠だ。

「んっ あっ よは、ああッ」
「なんだよ。…ああ、やめてって?」
「く、ぅあ…!」

耳と同時に、この喘ぎ声しか出さない口も塞いでしまいたい。そんなことをしたら声を出させようと余計にヨハンを挑発するだけだと分かっているからしないのだけど。

「はあ…!ヨハン、ヨハン」
「なまえ、かわいーぜ」

指で追い詰めながらも爽やかな笑顔を向けたヨハン。お前、やってることとかけ離れた顔によくできるな!

「っきゃあ!?」
「ココ、なまえは好きだよな」
「ああっ! や、やあっ」
「ヤじゃないヤじゃない。大好きだもんなー」

俺の指にこんなに絡み付いて。
中で指が折られ、イイところを刺激する。私の敏感で、感じるところ。

「あ、あんっ だめ!よはんッ ん、ああ!」
「一本追加」
「やっ おねがい、おかしくなっちゃう、んんっ」

首を横に振っても、弱々しい手でヨハンの手に触れても、そんなの意味を成さなくて。どんどん攻め立てられる私の身体はヨハンにいいようにされていく。
気持ちいい感覚に身を委ねてしまえば最後、もう抜け出せないくらいにヨハンを求めてしまう。だから理性だけは繋ぎ止める…ようにしたいのだけど。


「だ、めっ あああッ」

耐えきれず、私の下からは液がビュッと音を立てて溢れ出す。数度に渡って溢れたそれは見事にヨハンの手も濡らして。

「あーあ、潮噴いちゃって…びちょびちょだな」
「ふ、うぅ…」
「エッチななまえちゃんは俺の指で満足か?」

同時にイった私は荒い息を隠すように手で口元を隠す。小さく横に首を振る私にヨハンはニヤリ、楽しそうに笑みを浮かべた。

「じゃあもっと気持ちーこと、しような!」


宛てがわれたヨハンの熱いそれに、腰に添えられた手に、貫かれる衝撃を思い浮かべながら目を閉じた。

―――――――
ヨハンならすごいテクニックあるって信じてる。
初出:12.11.18.


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