「ん…っ」 何度目かの絶頂を迎え、全身ががくがくと震える。バクラももう数回達しているが未だに抜かない。 押しつける唇が舌を絡ませるものに変わり、乱れた息のまま苦しいキスを交わしていた。 「、っは、あ…は、」 「ンだよ…まだ俺は満足してねーぜ?」 「も、無理だってえ…」 「抜かず何発出来んだろうな」 「むり、むりむりむりむり!」 ニヤリと笑うバクラに確信を持つ。 コイツ、自分が満足するまで中から抜かないつもりだ…! 「そろそろ、ゴム…変えて、よ」 「して意味あんのかよ」 「ある!」 「溢れるほどヤってて意味あんのかよ」 「……ある!」 「面倒だし気持ちくねーから外すか」 「ちょ、私の話聞いてた?」 「あーうるせぇな」 がしっと顔の横で固定されてしまった手首と上から見下ろすバクラに言葉がでなくなる。しかし私の中でちょっと大きくなった彼自身はしっかり感じ取った。 「文句も言わせねぇほど気持ちよくしてやるからよ」 だからこんな俺たちを隔てる薄い壁なんて取っ払っちまおうぜ。 ―――――――― ※行為の際はゴムをしましょう。 初出:12.10.25. |