※ご奉仕



「ん…ふ、」

目の前に主張した大きなソレを口に含む。なるべく唾液を溜めて、包み込むように優しく扱って。
顔を動かし、口腔内の圧を時折変えてみればそれに合わせて小さくイイ声をだす亮。

「…っ、く、…はあ、っん」
「りょー、…ひもひ、ひ?」
「ああ、気持ちイイ」
「ひょはっは」

気持ちいい?と聞いて気持ちいいと返ってきたので素直によかった、と思う。
調子に乗って握っている手も上下に動かしてみたりすると、亮がびくっと反応した。その反応が嬉しくて、でも何だか恥ずかしくて、少し頬に熱が集まる。

「ふ、…ん、んぐ、」

じゅる、と唾液と先走りが混じり合い、私の口と亮のソレから垂れていく。ああ、勿体無いと、取りこぼさぬように私は亮を深くくわえた。それでも足りなくて、ぐっとくわえ込む。亀頭が奥に当たった。

「ん、ぐ…、」

何度か奥に当てると限界か吐き気を催しそうになる。いや実際は吐かないが、おえっとなって息ができなくなるから。
別に苦いのが、とか吐き出される白濁が嫌なわけでなく、先端が喉に当たるのが嫌なわけで。

「っ!?っ、ぐ、ぅ、!」

そろそろ離してみようかと気を緩めた瞬間、亮の手が頭をがっしり掴み、ソレを私の口に押し込んだ。勢いがあったため先端は難なく口の奥にがつがつ当たり、私はおえっとなるのを押し殺す。
当然苦しいしいきなりのことだったので思わず涙があふれた。別に悲しい訳じゃない。

「あ、…っつ、う…!」
「う、っ、ぐ…ぁ」

亮も亮で口の奥に押し当てるのが気に入ったのか、腰を打ち付けるように動かしている。私は私で苦しくて、しがみつくように亮の足に掴まっていた。
もう限界、でも亮は止めない。
ああ、どうしよう…
口を閉じる力をなくし、少し開けて見れば打ちつけられたら衝撃で口が閉じた。それは優しく閉じたわけではなく、逆に歯を立てた形で。

「ッぐ!!」
「ふっあ!?」

亮のソレに歯を立ててしまった、と思った瞬間、未だ口に入っている亮自身がドクンと脈打ち大きくなったように感じた。
亮は亮で腰の打ち付けを中断し、私は私で亮をくわえたまま。
その事実にちらり、上目遣いで亮を見れば顔を真っ赤にしている。

「…もしかして、亮」

亮から口を外す。外したソレからはだらりと唾液らしきものが口へと繋がり、やがて音を立てずに切れた。

「………」
「噛まれて感じた?」
「っ!」

更に顔を赤くする亮。それが答えというように、本当に感じたらしい。
そうして亮を気持ちよくする一つの材料を手に入れた私はニヤリと口の端を上げた。

――――――――
噛まれて尚感じてしまう亮さんのMっ気。
とかね!とかね!!
初出:12.9.26.


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