X
眠れなくてたすけてもらいにいく話。

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「ぶい…」
「ん?どうしたんだい」
「眠れないの」

抱きつく私にXはそっと頭を撫でる。そのまま手は耳を撫で首筋に触れ、後頭部に添えられる。


「ん…」

触れる唇。侵入してくる舌に逃げはしない。求めるように絡ませて、全部食べてしまうかのように。

「あ、ふ…」
「どうかな…まだ足りないか?」
「まだ」
「…全く、困ったお姫さまだよ」

軽々と抱き上げたXは当然のように私をベッドへ下ろす。圧されて後ろに倒れ込めばXもまた向かい合った形で倒れ込む。

「お望み通り寝かせてあげよう」
「本当に?」
「ああ、勿論。少し私とつきあってくれたら」


返事をする間もなく口を塞がれた。かかる体重で動けない。なんとか動かした足を出し、Xの腰に絡める。
挑発的で官能的な時間の始まり。




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甘やかされたーい
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