6月2日の朝




「おはようございます、孝典さん。・・・んっ」

「・・・おはよう、克哉。・・・今日はオムレツか。良い匂いだ」

「ありがとうございます。でも、まだまだなんです。もっとフワフワでトロトロに作りたいんですけど、けっこう難しくて・・・」

「十分、良く出来ていると思うが・・・」

「オレが今までで一番おいしいと思った味に、少しでも近付きたいんです」

「そんなに美味しいオムレツを食べたことがあるのか?」

「はい。でもそれは何て言うか、味だけじゃなくて、雰囲気とか、一緒にいる人とか、そういうのもあってそれで・・・」

「・・・・」

「孝典さん?顔、赤いです・・・うわっ!」

「朝から煽る、君が悪い」

「・・・お、覚えてたんですね!?」

「忘れる訳がないだろう。・・・だが、私にとって一番美味しいオムレツは、君の作ったオムレツだ」

「・・・もう。孝典さんはズルイです」

「お互い様だ」





全CP読み切り掲載の、御克編までのカウントダウン第1弾です。
6月2日はオムレツの日だそうなので、ここぞとばかりにあのネタを出しました(笑)
あの時、御堂さんがオムレツを頼んでいなかったら、二人はこんな関係にはなってなかったかも。というのは言いすぎかな(笑)

お読みくださり、ありがとうございました!


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