※燐が黒い。酷い。たらし。ヤンデレ?
志摩乙。











志摩が、雪男のことが好きだとか言い出した。ざっけんなエロピンク。

「俺のこと好きじゃなくなったのか?」

若干わざとらしく悲しげな声を出し表情を作り志摩の服の裾をぎゅっと握った。我ながら可愛いと思

「そ、そないなことあるわけないやろ!」

志摩が頬を赤く染めて首と手を横に振る。エロピンクがエロレッドになった。とかわけのわからないこと思いついた。どうでもいい。

「でも雪男が好きなんだろ?志摩は」

俯いてちょっと泣きそうな声とか出してみる。まんまと引っ掛かった志摩は「ちょおお泣かんといてやぁあ」と慌てた。いや泣いてないです。とは言わない言うわけ無い。

「たしかに好きやけど、そーゆう意味やないねん」

じゃあどんな意味だよ。

「なんやろ、人間として好き、みたいな、尊敬?」

疑問系?でもそうか。そういう好きか。なんだ俺の早とちりか。よかた。

「じゃあ俺のこと好きじゃなくなったわけじゃないのか」

「そーゆうことや」

ふむ、それならいいんだ。

俺は志摩の首に腕を絡ませキスをねだった。すぐに後頭部に志摩の手が回り、唇を唇でふさがれる。志摩のキスは意外と純粋ちっくで、甘く優しくねっとりとしている。嫌いじゃない。でも雪男のキスの方が好き。志摩の熱い舌とは違って、雪男の舌は冷たい。見た目に反して乱暴に貪るようなキスをする。毎回食べられちゃうんじゃないかとちょっとドキドキする。

「きみは、ほんに、かいらしいなぁ」

志摩が小さく呟く。俺が可愛い、なんて知ってるよ。そういうふうに見せてるんだから。むしろ魅せてるんだから。

「おれだけ、見て」

そう囁いてキスを仕掛ける。本当はこんなことしたくないのだけど。

その汚れた目に雪男を映すぐらいなら、このくらい造作もない。



雪男を見るのは俺だけで充分。雪男を好きなのは俺だけで充分。誰にも触らせないし渡すつもりもない。雪男には俺だけいればいいし、俺だけ見てればいい。俺と雪男の間には誰も入れさせないから。許さないから。







 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
多分続く
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