「なあ、どうしたらお前は俺のこと見てくれるんだ?」

こいつは何を言ってるんだ?僕はもう貴様しか見えていないのに。貴様のことしか頭に無いのに。そうさせたのは貴様なのに。まるで催眠術でも掛けられたかのように。

「俺はお前をこんなにも望んでいるのに」

自ら望んだわけじゃない。初めは抵抗したんだ。それこそ催眠術を使って。でも、効かなかった。理由は直ぐに解った。コイツは狂っていたんだ。

「愛してるんだ、凄く、凄く」

気持ち悪い冗談だ、愛してるなんて。愛してるならどうしてこんなことをする?ああ、いっそ死んでしまいたい。なのに何故僕はまだ意識があるんだろう。早く死にたい死にたい死にたい。

「なあ、直井」

ぐさり、とどこかに何かが刺さった音がした。今度こそ、死ねるかな。

「これは全て例え話だ」

ああ、またなんか巫山戯た事を言っている。これは例え話なんかじゃない。現在進行形で起きている、実話だ。




(誰でもいい、誰か助けて)

(誰か、誰か、名前が思い出せない)















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なんかもう日向じゃないよな
すんませ←

我は虫喰い



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