例えばこの細い腕をもいでしまったとしよう。




「っひ、ぁああぁあぁああぁああああああああ」





もいだ時の感触に快感を覚えるのもいいし、部屋に響き渡る悲鳴に耳が侵されるのを楽しむのもいい。
脳内でスパークして駆け巡っていく情動に身を任せ、もう片方の腕をもいでしまうのも良いだろう。





「ああああぁぁあぁああぁあぁあぁぁああああ」





しかし、だ。
このもいでしまった腕をどうしようか。ここが問題なんだ。
うーん、と首を傾げ、もいだ両腕を目の前に掲げてみる。





「ひいっ」





断面から溢れる血液を顔にもろにかぶり小さく悲鳴を上げる彼がとてつもなく可愛くて、次は足を踏み潰してやろうかなんて考えた。




それでだ。
ほんとにどうしようかな、腕。
なんかもう考えるのが怠くなってきた。
とりあえず彼の口にでも突っ込んでおこうか。


まあ、全部例え話だから。




(そんな顔すんな。)






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