「3分ラストです!」
今日は昨日とうってかわって、最初の練習から参加することができて、今は守備練習。
コートを3人で守り、ボールを繋ぐ。私はコーチにボールを渡しながら、タイマー管理をしていた。
「お疲れ様です!」
3分間が終わると次々と守備練習をしたい部員が入ってくる。
いいなぁ...レシーブ。私もしたい!という気持ちを抑えてボールを渡していく。
「千聖ー!」
「なに?」
「ドリンクもうないで!」
侑が私の名前を呼びながらジャグを指さす。
「ごめん、変わってくれへん?」
近くにいた1年の部員に声をさけてボール渡しを変わってもらった私はドリンクを作りに行くことにした。
予備にペットボトル1本分の作り置きがあったが、きっとすぐに無くなるやろう。
私はドリンクを作る道具を1式持って、体育館の外にある水道にきた。
さぁ!作るぞ!という時に襲ってきた下腹部の痛み。なんで今なの?痛み止め飲んだやん。というか今クソ忙しいねんけど...
守備練習が終われば、昼休憩に入るけど、それまでにはまだ時間があるからドリンクの消費量がえぐいはず。だからさっさと作って体育館に戻らなあかんねん。
でも私は痛みに負けて、その場に座り込んでしまった。
5分ぐらい経てば治まるはずなんだけど、その5分が勿体ない。
時間としては1分ぐらいしか経ってはいないだろうけど、私にとっては体感3分は経っとる。
よし、気合い入れて作るぞ!!
って勢いよく立ち上がったのが間違いだった。
立ち上がった瞬間、血の気がサァーって無くなる感覚。目の前がチカチカしとるし、頭が揺れる。足に力が入らない...痺れる、気持ち悪い。
ふと上を見上げたら私を嘲笑うようなカンカン照りの太陽。憎たらしい。
眩しい光にもやられたのかわからないが、足に力が入らない...痺れる...気持ち悪い。
とうとう視界が揺れてきた。
自分の体が言うこときかない。
あれ?
待って??
なんで私は倒れてるん??
倒れる瞬間、予想以上に、冷静になってる私が思った怖いし、倒れる時とか本当にスローモーションになんのや。
「え?千聖!?」
他の部活に入っとる友人が私の名前を呼ぶのを確認して、私は意識を手放した。
崩れ落ちるマネージャー
(すみません!!宮くんいますか!?)(どっち!?)
(どっちでもええ!!)