ことのは4(不知火ゲンマ)

嘘…





嘘…





嘘よ…





そんなの、信じられる訳がない







計りしれない恐怖と不安を消したくて







私は心臓がはち切れそうな程に走った







記憶の欠片を必死にたどって







懐かしいあの場所へ…














くそ…なんてことをしちまったんだ…





…やはりあいつは抜忍だったのか?





だが俺には…あいつが抜忍にはとても思えねぇ





なんでだろうな





自分でも不思議だ





何故あいつを庇っているんだ…?






しかし、こうなっちまったからには
次にあいつを見つけた時、あいつの行動次第では…





ニャー





「!?」





この声とチャクラは…





「カル!?」





そう声をかけると、カルは少し開いた窓の隙間からスルリと入ってきて
俺の足元にすがる様に駆け寄ってきた





「おい、あいつは…華子は何処行きやがった?」





カルの青い瞳を見つめて尋ねる





「お前知ってんだろ?」



































目の前に広がっている光景に
私はただ立ちつくすだけだった





「何が…あったの…?」





人や建物どころか町そのものが





消えていた…






『…どうして生きている?』





あぁ…





『お前は何も知らないのか…?』





彼が言った言葉の意味がやっとわかった…


















カルは俺をじっと見つめると
スルリと体の向きを変えて…走り出した





「ってオイ!?」





付いて来いってことか…?





俺は急いで後を追った





しかし、この忍猫ただの忍猫じゃねーな…





前を駆けているカルの姿を見ていれば分かる
チャクラ・洞察力・反射能力等それらの能力が今まで見てきた忍猫とはまるで違う





おそらく、その辺の中忍はこいつ一人であっさりと倒せるだろう





脳ある鷹は爪を隠す…か





それにしてもこの猫、どこかで見覚えがあるな…





前にも一度どこかで…






そんな事を考えていたら、不意に前を走っていたカルの足が止まった






「ん?どうしたこんな所d…」





遠くの荒れ果てた道の上にうずくまっている人影が見えた














To be continue...



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