熱(切原赤也)



ある日のお昼休み

体調が悪かった私は
教室から出て外の空気を吸うため
廊下をあるいていた

が…
どうも足がふらふらして
ちゃんと歩けない

「あ、夏希先輩!どうしたんすか?」

「え?あ〜赤也か…ちょっと風邪気味で…」

そうきいた赤也は、私の顔をじっとみつめ

「え?!ちょっと、失礼しま〜す」

自分のおでこと私のおでこに手を当てた


「…って先輩!やばいっすよ!超熱あるじゃないっすか!!」


「あ、そうかな?」

あんまり自覚がなかった私は自分の手をおでこに当てた。

うん…ずいぶん熱い…
そりゃ〜たってるのつらいわな…。

「ほら!先輩!なにしてるんすか!保健室行くっすよ!!」

赤也は背中を私に向けしゃがんだ


「え?なに?」


私に乗れとでもいっているのか?

「おんぶっす!そんな先輩じゃ〜便りないっすからね!早く」

しぶしぶ私はうなずき赤也におぶられた

「あ、走るんでしっかり捕まっててくださいね!」

そういって赤也は私をしっかりおぶって猛ダッシュした

少しは熱のある私の体を気にしてほしいものだ

でも、そんな赤也が可愛く思ってしまう私は重症だろうか。



*END*

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