立海大附属中バレンタイン編




〜立海バレンタイン〜





みんなこの時期になるとやる気すげーよなー…………

いや、甘いもん貰えるのは嬉しいぜい!!
暫く食べ物にこまんねーしな!!!



だけど…………

『お、重い……』


紙袋破けそーだぜい……
もちろん嬉しいんだけどな!?
嬉しいんだけど!!!


……紙袋8つはきついだろい


『……てか……仁王てめえどこに行ったあああああああっ』


紙袋のうち1つは仁王の。
なんで俺が持ってるかって?


そんなの簡単だ。
仁王雅治は……………《逃げた》






†††††



あれは今日の朝にさかのぼる。
(会話のみ)






『おはよ!仁王』

「おはようさんブンちゃん」

『ブンちゃんって言うな』

「まーまー、そーいいなさんな。それよりも……1つ頼みたいことがあるんじゃが」

『?………なんだよい?』

「って言うかもう任せたナリ」

『は!?』

「そんじゃあの、」

『ちょ、ちょっと待て!!意味わかんねえよい!!!仁王っ、仁王!!』





†††††



奴はイリュージョンで
クラスメイトに紛れ消えた。


今なら仁王がなにを俺に頼んだかわかる。




【俺の代わりにチョコを受けとれ、と】



はあ……溜め息しかでねえ…
チョコぐらい自分で受けとれよい

あ、あいつ甘いのダメなんだっけ?


『たく………』



両手にはどっすりとした重量。
………気が遠くなりそうだぜい


溜め息をつきながらとぼとぼ歩いてると、遠くから幸村君が………


『うげ…』


このチョコの量見たら没収くらうんじゃねーの?!やべえ!!俺のチョコ!!!!!


「……で、ブン太の言いたいことはそれだけかな?」


目の前に、とても綺麗な笑顔をしている幸村君がいた。



















『…………はい』

「うん、じゃあこれは没収ね?(ニコッ」




お、鬼だ……っ


「誰が鬼だって?ブン太?」

『………な、なんでもないぜい』

「ふーん……………そう……」


そう言うと幸村は大量のチョコを持ちスタスタと戻って行った。


ああ……俺(と仁王)のチョコ………っ



どれもこれも仁王のせいだ!












††††††




『そーいや幸村君』

「なに?」

『部員みんなのチョコ集めてあのあとどうしたんだよい』

「え?聞きたい?」

『うん』











「氷帝の鳳君に誕生日プレゼントとして送ったよ」








『……鳳はなんて?』


「感激してたよ」






『………………だろうな』





「ブン太と違って素直な子だからね」

『なんか酷くねえ?』




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