この頃 氷帝に流行り始めた…
一つの都市伝説。





“ねぇ、足売りばあさんって知ってる?”

“なぁに?それ”



“あのね……足売りばあさんってね…”


“夕方、一人で帰ってる子の所に現れるんだって”


“そして、《足、いらないかい…?》って声掛けてくるらしいぜ!”


“もし、《欲しい》と答えれば、余分に足をつけて殺されるらしい………”


“え?《いらない》って答えた場合は?”


“……足を捕られて殺されるんだって”









†††††



ジロー『跡部跡部〜』

跡部「…アーン?」


『足売りばあさんって知ってる〜?』


跡部「なんだ?今朝、そんな話日吉にもされたな…」

『A?日吉が?』

跡部「あぁ。」

『………………ふーん…』


日吉も気になるほどな話題だったんだね…
ま、俺も気になるけど!



『………』

跡部「アーン?ジロー何処に行く気だ?」

『コートだCー!』


今は そんなこと忘れよう!

俺はそう思い ラケット片手にコートに走った。





†††††


『A〜A………遅くなったC…』


部活が終わって 空を見上げれば、空には燃えるような夕日。


『……なんか不気味だCー』




そんなとき…


寒気がした。




『?』


俺は突然の寒気に首を傾げた。







…………前方から着物の お婆さんが大きな風呂敷を背負って現れた。


『お婆さん!俺が手づだってあげるCー!』


お婆さんに近寄り、声を掛ける




……と、

お婆さんは 優しそうな表情からニタリ笑い俺に問いかけた。



それは俺が……いや、氷帝の誰もが知りすぎた言葉。






















「…………足はいらないかい?」
























……
…………
…………………A……?



頭が真っ白になっていると

――――――――――――――ガシッ



腕を強く掴まれる。



目の前には




ニタリと笑った お婆さん。










「足、いるのかい?………いらないのかい?」



気づいてしまった……

気づいてしまった………



お婆さんが背負っている、風呂敷の中は





足ダ―――――――




『っ…A…………、…ぁ』




身体が動かない。
でも震える…………






「足、いるのかい?いらないのかい?」



掴まれている 腕が食い込むほどに痛い。
お婆さんは ニタリとワラッタまま 大きなノコギリをだした。










AA……
もっと沢山テニスしたかったCー…






「ヒヒッ……アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!!!!!!!」









その時――――






?「お婆さん、**町で足を欲しがっている人がいましたよ。」



凛とした声が 響いた。





「……それはぁ…本当かい?」

?「はい」

「それでは行かないとねぇ……」


それだけ言い残すと お婆さんはノコギリを引き摺ったまま、すっかり暗くなった闇の中へ消えていった。











?「大丈夫ですか?」

『……………………日吉……』



そう、俺を助けてくれたのは日吉だった。


若「…もう暗いので、気を付けて帰って下さい。ああいうのも多いので。」




日吉の その言葉に頷き、振り向きもせず走って家に帰った。










だって…………


















―――足売リバアサンノ――――――――――――――最初ノ犠牲者ハ























――――日吉 若 ナノダカラ――――















end.....






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -