-----------------------こっくりさん





それは誰もが一度は耳にする、言葉。

「こっくりさん、こっくりさん」

「おいでください。」




†††††




“なぁなぁユウジ自分もこっくりさんやらん?!”

“どあほ!やるわけないやろ!”

“そんなつれん事言わんでぇ〜”

“やらへん”

“……頑固やなぁ……なら、これでどないや!!??”

“こ、小春の写真………”

“おん”

“やるわ”

“おっしゃ!!おおきにユウジ!!”





†††††



鳥居、yes、no、ひらがな を書いた紙の上に十円玉を置き、俺を含めた四人が指を置く。最初は よくある質問をしとったんや。
好きな奴がどうとか…ほんまよくある質問。やけど、“ある質問”から問題はおきた。



「こっくりさんは、俺らの傍にいますか?」


なに言うてんこいつ……!?

額から脂汗が噴き出すのを感じた。





こっくりさんの答えは………



“yes”












ちょうどええタイミングで
友達が
十円玉から
手を


離シヨッタ…………













そんときや
窓ガラスが“一斉に”割れた。


「なんや!?」
『落ち着きぃ!!!!』

訳がわからん。やけど“こっくりさん”の怒りをかったことだけは 明確やった。

『十円玉や!!はよう紙に戻しい!!こっくりさんお送りするで!!!』

俺は とっさに叫び指示をだす。





……が。

『なんでや!?!?なんでなん!?』



幾ら帰るように交渉しても、答えは全て

“no”





その時―――――

頭に激痛が走った。
















薄れていく意識の中で、叫び続ける友達たちの顔が見えた。











††††††


………



…………ここは………











どこ………………や…………?





















鉄臭いねん…………




なんや………ここ…………………






………っ!?!?




覚醒した意識の中
目につく色は朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱















朱。





赤。












―――――アカ。


























俺もアカ―――や………


なぁ………なんで自分らそないな所で寝とるん……?


真っ赤やん…















なぁ………どないして………



誰モ動カンノ?

















『っっっいややぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ぁぁぁぁあああぁぁぁああぁあぁ!!!!!!!』










泣き叫ぶ 俺の周りには 屍がころがっとった。
























††††††





教室の外

彼女は一人静かに佇む。








「……………こっくりさんは…低級霊の集まり」









「こっくりさんは取り引き。」















取り引きを 放置したら







それなりの代償が必要なんだよ。























今回の取り引きは 清き魂3つ。






一番冷静な判断をできた彼には


讃えとして








罪を










少女は 悲しげに微笑んだ。









end.....




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