ぼくと、おれと。





→木兎妹/赤葦と幼馴染み/付き合ってる
 ちょっとおばか。キャラ違うスマソン











『けーじ、オツカレサマ!はいタオル』
『どうも』
『おいっ名前っ!そこは先に兄ちゃんだろ!』
『うるさいなーもー、』


我が部名物(?)の木兎兄妹は、今日も絶好調でありまして。
仲は悪くないんだけどなぁ、部員は既に見守る態勢で。


『ほんっと、お前は昔っから赤葦赤葦』
『そっ、そんなこと無いもん!』
『そんなに赤葦が好きなら赤葦の妹になれば良いだろ!』
『な、なんでそうなるのよバカっ』

彼女とは同い年だから妹にはなれませんね。それに彼女とは付き合って居るので出来れば違う形で家族になりたい。
…まぁ、木兎さん知らない(別に隠してはない)から、そんなこと言えば何だかややこしくなること至極当然なので言葉にはしませんけど。
ぎゃーぎゃー言い合った後、名前がもう良いお兄ちゃんの馬鹿と吐き捨て出て行く。

休憩の度に喧嘩するのは本当に辞めていただきたい。
…みんな慣れて誰も気にしてないけど。

取り敢えず俺が名前を追いかける。
これもいつものこと。









『あーもーむかつくー』
『こら、』
『あ…けーじ…』

自分なりに落ち着こうとしていたのか、名前は体育館を出た近くの自販機前をうろうろしていた。
少し涙目。毎回毎回…と思うけど言わない。
正直に言うと、俺までバカーと言われて宥めるのが大変になる。
本当にこの兄妹面倒臭い。


『あんまり木兎さん怒らせるな』
『む、けーじはお兄ちゃんの味方なんだ』
『…木兎さん、名前の事大好きなんだから、俺より先に行ってあげれば喜ぶよ』
『そーゆー事じゃない』
『どーゆー事だよ』

むうっ、名前は頬を膨らませる。
あ、機嫌損ねたかな。
ちらりと見上げた、木兎さんと同じ琥珀色の瞳が俺を映した。

『け、けーじは私が妹になっても良いの!?』
『…ぶっ』
『何で笑う!?』

私は真面目なのに!とぽかぽかお腹を叩いてくる名前を、ぎゅうって抱きしめた。
真面目だから笑ったんだけど。とは言わないでおこう。
抱きしめた途端に大人しくなったから、頬を撫でて上を向かせる。目が少し赤い。

『うさぎみたい』
『…っ』


ちゅ、って触れるだけのキスをしたら、名前は顔を真っ赤にして。


『けーじ…?』
『木兎さんが兄になっても、名前が妹になることはないから安心して良いよ』
『え…?』

だから今の内、しっかりお兄ちゃん大好きってしてあげて。






end






『うお、どうした名前!』
『けーじに!お兄ちゃん取られる!』
『はい!?』
『それもやだ!お兄ちゃんは私のお兄ちゃんだもん!』
『名前っ!』
『お兄ちゃんっ!!』


『なにあれー』
『強いて言うなら、俺のさり気ないプロポーズはブロックアウトされたって感じですかね』
『あー』
『どんまい』






→馬鹿兄妹と赤葦書きたかった。
頑張れ赤葦君。
キャラつかめねーっす。ぎゃふん。

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