主将!春が青いです! →短い。 『名字、』 『ん、』 『サンキュ』 『澤村、』 『ほれ、』 『どもー』 『?』 『??』 『どうしたんだ日向、影山』 二人が首をぐいっと傾けて不思議そうに見た先は、我らがバレー部の主将澤村大地とマネージャーの名字名前だった。 俺たちは馴れてるけど…そっか一年は驚いちゃうのか。 『菅原さん、さっきからあの二人名前しか呼んでないんですけど…』 『ああ、うん…』 休憩に入ってタオルを渡して、資料のプリントを渡してタオルを受け取ってドリンク渡して…と、自然な流れでやっている二人はまるで、そう例えるなら、 『熟年夫婦みたいですね』 と、月島が笑うようにその通りだ。 つーかーの仲、と言うか阿吽の呼吸と言うか…うん、夫婦がしっくりくるからもうそれで良いべ(あ、別に面倒とか思ってないからな) 『あれ?』 『そっちじゃねーって、これが二枚目』 『あ、ああそっか。』 名字の持つプリントを、ぐい、と顔を近づけてのぞき込む大地。 近い近い近いってば! 日向と影山と、多分月島も、ごくっと息を飲んだ。 このままキスでもしそうな距離。 当人達もそれに気づいたのか、少し慌てて距離を取る。 そしてお互いごめん、と声を重ねて。 『信じられるか?あれ、付き合って無いんだぜ?』 『『『えっ』』』 end じれってぇです大地さん。 prev / next
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