『洗濯と部屋の掃除は各自で行うこと。食事と共同部屋の掃除は当番制だ。』
『はーい』
『食事が要らない場合は先に私に言うこと』
『X、飯食わない人とかいんの?』
『Wなんかは遅くなるときがよく有るからな』
『へぇ』
『W忙しそうだもんな』
『お風呂は男は一階と三階、女性は二階だ。遊馬は一階を使うと良い』
『えー!じゃあ遊馬とお風呂入れないじゃない!』
『ぶふっ』


Xに説明を受ける遊馬と遊来。
俺たちはVの入れた紅茶を飲みながらソレを眺めていた。
微笑ましく見ている最中、非常に自然に遊来が問題発言をしやがった。俺と凌牙は口に含んだ紅茶を吹く。


『汚いですわよ、凌牙もWも…』
『うぐっ…』
『げほっ』

どうやら紅茶が変な所に入った様だ。
二人でひとしきり咽せた後、問題の九十九兄妹を見る。
今、なんつった?

『お前等、まさか今も一緒に風呂入ってんのかよ、』
『何よ、悪い?』
『いや、悪くはねー…のか、?』
『いや悪いだろ…』
『…だよな』
『どっちだよW』
『どっちよW』
『お前等もう中学生だろ!』
『なんか問題あんのか?』
『大ありだ!』
『WだってVと入るでしょう?』
『はいらねーよ!』
『遊馬はVと入った事あるよ!』
『そりゃ男同士なんだからVは良いだろ』
『ずるい!私だけ除外良くない反対!私も遊馬とVとお風呂入りたい!』
『ぶふっ』
『汚いぞV』
『すっ、すみませんX兄様…』
『お前はVをちゃんと男として見てやれよ!』

頭痛くなってきた。
今のVへのダメージは結構デカい。
(泣くなよV…)

『私と遊馬は兄弟なのよ?何か悪いの?』
『だよな。ほら、シャークと妹シャークだって入るだろ?』
『はいらねーよ』
『入りませんわね』
『えっ』
『えっ』

呆れた二人が静かに返すと、遊馬も遊来も黙ってお互いを見た。
そして何かを訴えるように、Xを見る。

Xは優しく笑み、口を開いた。



『例外はない』








(うぅ…ゆーま…)
(遊来、私がいる)
(アストラルぅううっ!)


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アストラル許可は降りました。
ほかに女の子が璃緒しか居ないのもあるけど、多分Xが遊来に甘いだけです。





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