いつの話してんのよ
『現れろ!管魔人メロメロメロディ!』 『…』
『いっけぇ!テンテンテンポ!』 『…』
『ムズムズリズムでダイレクトアターック!』 『…』
『勝ったぁ!やったね!ベビードラゴン!』 『…!』
・─・─・─・─・
『いやー快勝ー快勝ーっ』 『あの時の戦術は悪くなかった』 『ふっふーん!私だって強くなってんのー!』 『罠カードを伏せてターンエンドと言っていた頃が懐かしいな』 『…い、いつの話してんのよ』
夜、寝る前にデッキのチェックをしつつ今日のデュエルを思い返す。 最近は勝ちも増えて、WDCチャンピオンとして挑まれることもちょっとある。 勿論チャンピオンとして負けられないってプレッシャーもあるけど…やっぱりデュエル楽しいって思えたら、それはそれでどんな結果でも有りかなって思うんだ。 (ナンバーズがかかると気が抜けないし)
『しかし、君にもナンバーズ以外の仲間が増えたな』 『だね!ホープは私の一番の仲間でありエースだけど、ナンバーズだから普通のデュエルでは出せないしね…』
学校で挑まれたり、子供達から挑まれたりが多いから、ナンバーズでしか倒すことができないナンバーズを使うのは…ちょっと気が引ける。
『ホープ達には悪いけど、暫くはお休みしててもらわないと』 『たまには使ってやってくれると嬉しい』 『うん?』 『他のナンバーズ達も…君に使ってもらいたいようだ』 『本当!?』 『ああ…』 『じゃあ早速シャークに頼もー!』
シャークはアストラルに正式にナンバーズを渡された唯一の保持者。 勿論シャークはナンバーズなんか無くっても強いんだけど…。(一回ナンバーズ使って負けたし)
『どれ使おうかなぁー!一回ダイソンスフィア召還してみたかったんだー!』
ミハエルが使ってたマシュ=マックも捨てがたい…! 50枚は有るからなぁ…どの子を使うか迷っちゃう!
ナンバーズのカードを並べて明日のデュエルのイメージをする。 ああっ!明日が楽しみで仕方ないよーっ!
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『シャークーデュエルー』 『断る』 『何でよ』 『お前…毎日俺としてて飽きねぇのかよ』 『飽きないよ?むしろシャークとしたくてウズウズする』 『…お前な…』 『授業中もシャークの(どうやって勝とうかって)事ばっかり考えてるから集中出来ないし』 『…俺の所為にするな』 『ねぇーしゃーあーくぅー』 『っ、甘えた声を出してもダメだ』 『したいなーしゃあくとでゅえるぅー』 『てめ…っ』
腕にしがみついて見上げたら、シャークはちょっと赤くなって顔をそらした。 ふっふーん!シャークが妹属性に弱いのは知ってるもんね!(※違います)
『お願いシャーク…』 『…』 『私と、デュエ、っ!?』
突然、ぐいっとシャークから引きはがされた。 誰だろうと思うより先に、身体に何かが巻き付いて締め付けられる。 手足は勿論口まで塞がれてしまって声も上げられなくて、これは人じゃないと気づいた時には犯人の顔が隣にあった。
『よぉー遊来…』 『(な…っNO.96ブラック・ミスト!?)』
漆黒の、アストラルの姿をしたアイツが居た。
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ミスト回 つか、ゆまデッキじゃダイソンは出せないんじゃないの。 とか突っ込んじゃった人は…ホープ剣スラッシュっっっ←
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