倉間君にナンパを助けてもらう話
※前回と同じような話(倉間ver) モブ名→田中
『倉間今日暇か?』 『クッソ忙しい』 『嘘付けサッカーバカ。たまには飲み会に付き合えよ』 『いつ?』 『今日』 『無理。飯要らないって言ってないから怒られる』 『あれ、お前実家住みだっけ?』 『…違うけど、』 『彼女かよ死ね』 『何でだよ』 『え、ガチ彼女?』 『彼女ー…では、ない』 『死ねこのヤリチン』 『やっ…!?ふざけんなヤってねーし!』 『まーまー落ち着け』 『お前が変な事言うからだろ』 『飯くらいごめんねーって言っときゃ良いだろ?ほら、飲み会可愛い子いっぱいくるぞー』 『何の飲み会だよ』 『サークルだから女子も参加なんだよ』 『へー』
興味なさげに返事してたらよし参加なって言われた。 いや、俺今日アイツの買い物(と言う名の荷物持ち)の約束してるから無理だわ。
『お前が可愛いって言ってたあの子も来るぞ』 『へー』
あ、ケータイ見たら着信すげぇ…名前の名前が並んでた。 そういやどこで待ち合わせとか言ってなかったな。
『つか、ぶっちゃけその子も倉間気になるって言ってんだよ…』 『で、アホなお前は任せとけとか言ったんだな』 『よく分かったな!だから頼む!』 『だが断る』 『何でだよ!倉間君最低!』 『何だよその裏声キモい』
うるさいソイツを押しのけて門までの道のりメールを打ちながら歩く。 "悪い、今どこ?" "ばかくらま。お腹空いた" "悪かったって" "前で待ってる。はやく来て"
『え、前?』 『聞いてんのか倉間!』 『くらまっ!』 『うわっ』
いきなり、腹にドスッと衝撃が来た。 下を見たら名前がくっついてて、門前を見たら男が二、三人居て俺と目が合うと舌打ちをした。 もしかして、名前をナンパしてたとか…?
『コイツに何か用?』 『別に、』 『いこーぜ、』
男はいそいそとその場を去っていく。 名前は俺を見上げると涙目で。
『ばかぁ遅いよぉおっ』 『わ、悪い…何かされたのか?』 『されてない。どっか行こうって誘われただけ』 『アイツら…!』
怒りを覚えたが、名前が大丈夫って笑うから止(とど)まった。 名前が大丈夫でも、俺が大丈夫じゃない(南沢さんに怒られるだろ)。
『ごめん、』 『いーよ、他の学校の前で待つとドキドキするね!』 『俺はヒヤヒヤしたけどな』 『く、倉間…?』
イマイチ緊張感にかける名前に対し、はぁ、とため息をついて頭を撫でると後ろから呼ばれてそうだ忘れてたと振り向いた。
…ら。
ソイツはなんか、目がきらきらしていて。
『おい?』 『名前ちゃん?ってゆーの!?』 『は?』 『倉間の彼女!?』 『え?いぇ…何て言うか友達、みたいな…?』 『マジ?俺倉間と仲良い田中って言うんだけど!』 『はぁ、』 『よかったらメアド、』 『あーはいはいはいお前は飲み会でナントカちゃんと仲良くしてこいよー』
こいつ、あろう事か名前に目を付けやがった。 名前は名前で、少しビビって俺の腕に引っ付いて隠れている。 まぁ、今までこうグイグイ来る奴居なかったからな…無理もない。 俺は名前を引っ張って歩き出す。
『あ、おい倉間』 『悪いけど、コイツは予約済みだから』 『え、えぇ?』 『そう気安く触られると困るんだよ』
【倉間君と南沢さんと仲良く暮らす話+02】
『予約されてるの?私』 『…』 『何の予約?』 『うるせーな、咄嗟に良い言葉が浮かばなかったんだよ』 『…倉間は優しいね』 『はあ?』 『ナントカちゃんと付き合わないの?』 『…何で』 『彼女、欲しくない?』 『欲しくない、つったら嘘になるかもしれないけど』 『うん、』 『今は、いいや』 『…そっか、』
繋いだ手の、指が絡んだ。
end
はい、オマケ話でした。なんぞこれ← 三角関係と言う訳ではないんですが、倉間は多分ヒロインちゃんが好きなんだろうなーって感じで書いてました。 南沢さんは微妙。 ヒロインちゃんは、二人とも好きだけどでもどっちも好きだからどっちか選ぶなんて出来ないどっちがかけても嫌だーって感じで。恐らく明確に書くなら恋愛には程遠い感情な気がします。 (全然明確じゃない件)
はい、もう続きません。 オマケまで酷い有様(苦笑) 本当に申し訳ないです。゜(。ノωヾ。)゜。ぶわっ
ここまでお読みくださり本当にありがとうございました! よろしければまた次回作でお会いしましょう!
犬猫
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