これからも、ずっと。












『いちご!いちご飴!』
『はいはい、参拝終わったらな』
『名前は今年も食い気か…』
『倉間に言われたくない』
『なんだと』
『何よ』
『仲良くしろよ、頼むから』



 ・
 :

『人いっぱいですね』
『だな』
『名前、はぐれるなよ』
『じゃあ倉間手繋いでよ』
『…は!?』
『左は倉間で、右が南沢さん』
『何?』
『南沢さん手繋いでください』
『いいよ、』
『(何てナチュラルに…)』
『ほら、倉間も手』
『お、おぅ…』
『並んでるなー…名前寒くないか?』
『大丈夫です』
『倉間は?』
『あ、大丈夫、です』
『何お願いしようかなー』
『あんまりいっぱいすると神様が聞いてくれないぞ』
『むぅ…南沢さんは何お願い予定ですか』
『言ったら意味ないだろ…』
『う…』
『南沢さんは推薦だから、もう大学決まってますしね』
『まあな』
『(あれ、)』
『受験ならお前等だろ、寧ろ』
『げぇ…』
『(南沢さんって、大学進学したら…何処に住むんだろ…)』
『まぁ俺も推薦狙いますよ』
『(私も、倉間もあと一年…)』
『勉強もしろよ…あ、来たぞ』
『名前、どうした?』
『えっ、』
『ほら、お参りするぞ』
『あ…はい…』


『(何を、お願いしたら…)』






『夜中なのに人いっぱいだったな』
『ですね』
『…』
『…名前はどうした?』
『さっきまで騒いでた癖、に…?』
『う…』
『え、何!?』
『名前?』
『うー…っ』
『何だよお前突然泣くなよ!?』
『おなかでも痛いのか?』
『やっぱり綿菓子が食べたかったのか?』
『違うもん倉間のばかぁっ』
『っ、おい、何でマジ泣きだよ』
『南沢さん…大学生になっても出て行かないでください…っ』
『は?』
『え?南沢さん家出るんすか!?』
『だって大学だよ?ちょっと遠いじゃーん!』
『うわ、マジですか南沢さんっ』
『とりあえず落ち着け、名前は涙と鼻水を拭きなさい』
『うぐっ』
『まさかそれで泣いたのか名前は』
『はい…、』
『俺出て行くって言ったか?』
『言ってない…けど、』
『大学までは電車で通うつもりだったから言わなかったんだけど』
『え、そーなの?』
『そーだよ、倉間と二人が良いなら出て行くけど』
『二人はイヤ』
『おい軽く傷つくだろ』
『だってやっぱり寂しいんだもん』
『名前…』
『私は、倉間も南沢さんもどっちも居なくちゃいやなのっ』



【倉間君と南沢さんと仲良く暮らす話15】




『名前は我が儘だなぁ』
『むぅ、』
『まぁ、まだ暫くは付き合ってやるよ…その我が儘に』
『倉間偉そう…』
『あぁ?』
『名前、察してやれよ。倉間だって名前と離れたくないんだって』
『べ、別に…!!』
『本当…?』
『そんな訳、』
『ない…?』
『っ…!!あーもー!まだ暫くは暮らしてやらんこともねーよ』
『だってさ』
『南沢さんもからかうなっつの!』
『じゃ、問題も解決したし帰ろうか』
『はーい』
『何かすげぇ疲れた』
『帰ったらとりあえずベッドに直行だな』
『ですね、』
『おせち!』
『もう食う話か名前は』
『お前は本当に食い気ばっかりだな』
『何よ』
『何だよ』
『はいはい仲良くしろよー』






end






((倉間君と南沢さんと仲良く暮らす話))

→これにてこの連載は終わりです。
セリフのみって逆にキツイ(笑)
読みづらくてすみませんでした。
段々性格が迷走しだして、ヒロインちゃんが食べ物の話しかしなくなった気がしますが気のせいです。はい。気のせいですから。←

小説ではありませんでしたが(つд`汗)ここまで閲覧くださり、本当にありがとうございました!



犬猫
20130101

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