この子の将来が心配です。
『名前さんっ!』
今日も虎丸の、可愛い声が私を呼ぶ。
『虎丸、練習終わったの?』 『はいっ今日のご飯は何ですか!?』 『カレーだよー』 『やった!』
今日の練習を終えて。 たかたかと私の元へと駆けてきた彼は、嬉しそうにぴょんと跳ねて少し低い位置にある前髪を揺らした。
『ほら、皆お風呂行ってるよ!先に入っちゃって』 『えー』
豪炎寺君や風丸君が向かうのを見て、虎丸の背中を押すと。 彼は実に可愛らしく頬を膨れさせ、くるりと私の方に向き直る。
『俺、たまには名前さんと入りたいな』 『へ?』
私?と首を傾げれば、虎丸はウルウルした瞳で私を見上げて。
『…駄目ですか…?』 『う、』
駄目!と、言うのは簡単だけど。 私と虎丸は10歳も年が離れていて、言うなれば弟みたいなもので。 まだ小学6年生で子供だし、保護者としてギリギリ…ギリギリ…大丈、
『オラ、行くぞ風呂』 『と、飛鷹さんっ!?』 『征矢!』
虎丸の首根っこを捕まえて引きずるのは、我が弟分の飛鷹征矢。
征矢に睨まれ我に返る。 私は危うく犯罪を犯す所だった。 あっぶな!
『さんきゅ、征矢』 『大概にしろよ、ショタコン』 『う、』
だって、子供が好きなんだもん仕方無いじゃない。 虎丸みたいに慕ってくれるなら、尚更悪い気はしないし…、
『名前さんならショタコンでもオッケーですよ!むしろ俺はばっちこーい!!』
ぐっと親指を立てる虎丸にあきれ顔の征矢。 いくら綺麗に物事を言っても、"ショタコン"と言う言葉を否定出来ないで居たのに、アッサリ本人に受け入れられてしまった。
…この子の将来が果てしなく心配だ。
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何でもアリなんだぜ← 主人公がショタにハァハァすると同時に、虎丸も主人公にハァハァしてればいい。
…、
どーゆーことなの(^ω^)
20111101
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