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無題

 

いつもは行かない方面へ買い物に行きました。

アニメイトで1万越えの買い物をしたり、ぼくが住んでる所よりは格段に人通りの多い繁華街を母さんと一緒にぶらぶらと歩いたり。

母さんが選んだ服を来て、母さんの好きなように髪なんかをいじられて、ただひたすらに母さんの着せ替え人形になって。

母さん母さん言ってるけどぼくは断じてマザコンではないよ。アニメイトに連れていってもらえるから承諾しただけで。

友達がいなかったり相方さんがいなかったり、要するにぼっちだから一緒に買い物に行くような人がいないだけで。

桁外れとも言える方向音痴も甚だしいせいで、ひとりで見知らぬ土地に足を運ぶと迷子になる可能性が高いだけで。

なんてことをつらつら延々書いていると、言い逃れのように見えて見苦しいことに気が付いたよ。



結果、ナンパされました。

このクソッタレな人生で2度目の予想の遥か斜め上を行く事態。

なんでだよおかしいだろう。

市内には奇特な方々が多いんですね、あまり市内のほうには行かないから、びっくりだ。

もう今日は色々な意味で諦めていたから普通に軽く流してしまったけど、暇だったら遊びに行かない?って、何処に連れていってくれるんだか。

天国? 色んな意味で笑えない。


何よりぼくはDQNっぽい見た目の人は好かない。そして高校3年だと言っていたけど、年下に手を出す趣味なんて毛頭ない。総合して君に興味はない。

年上(言うて流石に上限くらいはあるよ)で何もかもが好みだったらどうしたのかな、なんて言われそうな理由になっちゃったな、なんか。

今のぼくは、好きなように精一杯甘えさせてくれるならその人にひょこひょこ着いていくかもしれないね。リードを付けられるのは嫌いだから、自由を残した上で連れ回してくれるなら。なんて、これこそ戯言だよ。

人肌恋しいのは、うん、事実。

だけどまぁ、性欲的な意味ではなく、体を満たすんじゃあなく、心を満たすっていう意味。


体のほうは、別に疼いたりそういうことをしたいとは微塵も思わない。

求めるのは心。例えるなら雲みたいな、ふわふわした優しい所で眠りたい、みたいな、そんな感じ。
 

最近、新しい技術を身につけた。技術と言えるのか、はたまた欠点と称するべきなのか、いまいち分からないけど。

マネキンになるのが得意になった気がする。

外側を作る、そういう意味。

人となりのオーラ的なものを意識的に消す、普段から乏しいらしい表情を瞬時に消す、自分を人の意識下から外す、そんな感じ。

ちょっとあれだけど、モデルさんで例えると分かりやすいかもしれない。先に言い置いておくと、モデルさんをけなしているわけではない。ぼくなりのモデルの解釈と合わせたらこうなった的なひん曲がった思考を凝らした結果たどり着いた微妙な解説。

あくまで主役は"服"。自分はただのマネキン。理由がなければその場から動く必要はない、何か難しい事を考える必要もない。そしてその"服"を着ているのが必ずしもぼくという一個体である必要はない。主役ではない。脇役。ひたすらに脇役。脇役よりも裏へ裏へとまわる。


残念ながら、"外側"のぼくなんて存在する意味もないものなんだよね。だから、"外側"を気に入って貰えても、嬉しくはない。


いっそのこと小さな卵になって、誰かにずっと抱きしめられて暖めてもらいたい。

生まれる直前に、割られてしまいそうだなぁ、なんて考えたりもして。

 2012/08/02 22:40
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