泣き虫、尾形の幼馴染の設定。日清戦争で父親を亡くしており、母の田舎にいる。親族は帰ってきた母娘を邪魔者扱い。小屋を間借りし、めちゃくちゃ貧しい生活の中、尾形と仲良くなる。

あ、あの…よかったら私にも銃の使い方を教えてほしい…!食べる物、自分で取りたくて…
お前に扱えるとは思えん。早く去れ。
うう…!

と繰り返す毎日。泣いてばっかりな甘ったれなくせに、じっとおれの狩りを見ている。しかも諦めない。そんな泣き虫に少し興味が出てきた尾形。よし、試しに教えてみよう。

…しつこいな。やってみるか?
ええ!いいの…?か、代わりに山菜あげる!
いらん。あのうさぎ撃ってみろよ。
は、はい!

ずっと見ていたから、見よう見まねで発砲はできるものの、当たらず逃げられる。悔しがって泣く泣き虫に尾形は興味を示し始める。そして毎日2人で過ごしちゃったり。途中で泣き虫の母が働き詰めで亡くなったり、尾形が母を毒で殺したりとあるが、2人はずっと離れない。尾形の祖母は微笑ましく見守っている。
両親のいない泣き虫は、狩猟と山菜採りで生計を立て、尾形家に居候するように。同世代から虐められたりしたが、尾形が全部助けてくれた。学校なんてお金なくていけない。誰も頼る人がいない泣き虫は尾形に依存していたり。自覚ないけど、尾形はそれを喜んでいたり。

ねえ、百之助くん。私の側離れないでね…?
お前だって。…もうすぐ縁談が入るんじゃないか。
こんな両親もいない貧乏人なんて、誰ももらってくれないよ…。村中みんなわかってるし。
アオイは泣き虫だからなぁ。メソメソしなかったら、縁談も入ってくるだろうよ。
ええ…私は百之助くんの隣にいれたらいいの。男の子たち、意地悪ばっかりだし…。
ちょっかいかけやすい相手だからな。まぁお前もいい男ができたら、きっと俺を簡単に捨てるだろ。
も、もう!

泣き虫は尾形が大好きすぎて、一途に思っているものの愛を信じてない男ですからね。利点があって、自分についてきていると思っている男。

軍に入ると聞き、ずっと号泣する泣き虫。

なんで、百之助くん…1人にしないでよ…!
すまん。どうしてもやりてぇ事がある。
…戦争に行くの?嫌だよ…死んじゃ嫌だ、んん!?
そんな簡単に死なない。…待ってられるな?
待つよ。絶対待ってるから、死なないでよ…!

ファーストキス!!尾形も独占欲あって好きなはずだけど、自分の父のこともあり軍に入る決断をしたんだろう。泣く泣く1人取り残される泣き虫。日露戦争が始まり、村で1人過ごしていた。縁談もあったが、全て断っていた。健気だぁ…!手紙などやり取りはしていた。絶対百之助くんが死にませんように…!と毎日神社で祈りながら狩猟を続けるアオイ。健気…!

日露戦争が終結し、尾形は北海道にいると連絡が入った途端に北海道に向かうアオイ。今までお金を貯めてきたのを使い、尾形がいる小樽へ向かう。行動力が違いますよ、この子は…!

第7師団に行きたいけど、いきなり突撃しても会えないだろう。兵士さんたちは自由に動ける時間も少ないし。早く会いたいけれど、どうにかして第7師団の兵士さんと接点を作れないものだろうか…!聞き込みをしながら考えた作戦は、飯屋の女中になるのが1番早そう。
定期的に兵士さんが来るそば屋さんに住み込みで働き、たまに配達の依頼が入る。その時に顔と名前を覚えてもらって、噂が広まって百之助くんに会えたらいいかな…!と思っていた矢先、お店にすぐにくる。

百之助くん…!会いたかった!
やっぱりお前か。…待ってろって言ったのに待てねぇのか。
…だって会いたかったんだもの。待てなくて来ちゃった。…め、迷惑だったかな。ごめん、百之助くんの気持ち考えてなかった…!
…迷惑とは言ってねぇだろ。お前の行動力には驚かされるよ。休みいつだ。話してぇことが山ほどある。

尾形、自分がいないと生きていけない泣き虫に対して、何回も試す行動をするも、それでも着いてくるのに満足。俺がいないと、こいつは生きていけねぇ。

一緒に金塊を探す旅に行くが、まぁ、周りの人を沼らせるのがうまい。アシリパも甘ったれてるなぁ、アオイは!そんなんじゃ強くなれないぞ!とか言って、妹のように可愛がっている。(年齢は泣き虫の方が上)。杉元も気づけば目線は泣き虫に行っているし、白石はいつも通り。牛山は女ってだけで好きだし、土方、永倉たちも可愛がっている。鯉登も一歩引いて着いてくるアオイが好きなんだろう。無駄に顔がいいせいか、アオイも照れている。そんな様子を見て、樺太で暴言を吐いていてもよい。月島は柔らかい雰囲気に心地よさを覚えてるし、鶴見は……あまり好きにならなさそう。尾形を操る上で、いい駒だという認識そう。

尾形は泣き虫が大好きなはずなのに、拗らせているせいか恋仲にはならない。おれが愛されるはずがないと思っている。何か欠けた人間で、アオイも、たまたまおれが近くにいただけで依存しているだけ。きっといい男ができたら、離れていく。ただ、泣き虫は尾形から離れない。道中、あからさまに嫉妬するし、手を出す。

百、百之助くん、なんでそんな引っ張るの…!あ、もしかして用を足したいとか…?
馬鹿、お前何周りに媚び売ってんだよ。見ていて腹が立つ。
ええ…ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだけど…杉元さんが、一緒にチチタプしようって、
…にぶい。
私が1番大好きなのは百之助くんだけだよ…?
…………………
もう、わかってくれないなぁ。
早く行くぞ。

的なね。

最後は尾形を救うルートに行きたい。
毎回読む度に胸が痛い。原作はあれで救われたのかもしれないけれど。尾形好き過ぎて辛い、、





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