高校の設定でもいい。ヒロインはクラスの中心的存在、の横にいるクールビューティ!
よく少女漫画で、ヒロインの横にいる人いるじゃあないですか。かっこよく、相談乗る人。その人です。

親友のチイはテニス部のマネージャー。天真爛漫で好かれるタイプ。アオイもそんな可愛いチイが好きだったり。

はぁ、チイに手を出す奴いたら、どうしちゃうかわからない。
そんな奴居るわけないでしょ!アオイちゃんのほうが人気だから、私も心配してるんだよ。ほら、ボーッとしてるからね!
ふふ、大丈夫だよ。男なんていらないし。


趣味は読書、図書室通いは毎日。帰宅部だし、チイはテニス部の奴等といるから、1人の時は教室で本を読む。別に寂しくはない。色んな本が読めて楽しいし。

テニス部で仲良いのは柳生。同じクラスでよく本の話をする。柳生はいい奴だ。

金子さん、この本読まれましたか?
あぁ、それ新しく発売された新嘗さんの本じゃない。まだ読んでないから…終えたら貸してくれる?
勿論。終えたら感想を共有しましょう。
いいね。また部活休みの時、教えてよ。放課後の図書室誰もいないから、その時に。
はい、わかりました。楽しみにしていますね。そういえば柳くんが金子さんとお話しをしてみたいと言っていましたよ。
ごめん、柳は勘弁。テニス部はあんまり関わりたくない。
何故ですか?
面倒くさそう。柳生は別だけれど、他の奴は無理。
それは光栄ですが…テニス部の方たちは金子さんのこと気になっているようですけれど。
じゃあ柳生に言うんじゃなくて、自分から来いよって感じなんだけど。
ふふ、金子さんらしいですね。


側から見たら高嶺の花。いつも本を読んでいて、たまにチイと話す時に笑う笑顔が素敵。だから話しかけられることは少ない。高嶺の花なので、柳生と幸せになってくれと願われている。


ある日の図書室、柳生と約束していたので、本を読んで待っていた。すると柳生が来たと思ったらまさかの机に押し倒される。はぁ??

柳生、どういうつもり?
私は貴女のことが好きだったんです。嫌、ですか?
…柳生、じゃあない。柳生はこんなことしないから。しかも柳生は私と付き合ってるし。今さら嫌ですかなんて聞かない。
う、嘘じゃ…!アオイちゃんが柳生と付き合うとるなんか…!
金子さん、お待たせしました…えっ、仁王くん!?なぜ変装を!それより、金子さんから離れなさい!女性を机に押し倒すなど!紳士としてあるまじきことですよ!しかも私の姿でやめてください!
やーぎゅ!お前さんアオイちゃんと付き合うとるんか!?
ふっ、引っかかってやーんの。仁王?だっけ。私と柳生は親友だけど、付き合ってないよ。詐欺師の名が廃るね。


仁王に笑いかける。変装を解くとあら、男前。顔を真っ赤にしていた。


なんで柳生の姿になってあんなことしたの?
〜っ!それは…
金子さん、今日は私のパートナーが申し訳ありませんでした。彼も怖がらせようとしたのではなく、金子さんと仲良くなりたかったのだと思います。
ああ、大丈夫。面白かったから許す。でも背中痛かったから、何か今度奢って。
う、嬉しいぜよ…アオイちゃんと話せて!
犬みたい。柳生、仁王ってこんな子?
…普段と違います。本心で言っていると思いますけれども。


そこから仁王が懐く!
昼休みや放課後教室へ来る。チイは仁王を追い払おうとする。


アオイちゃん、お昼食べよ…!チイ、邪魔しなさんな。
なんで、アオイに近づくのよ!離れろプリピヨ野郎!
うるさいんだけど。一緒に食べたきゃ食べたらいいじゃない。
…!アオイちゃんの横もらうぜよ!
はァァ?テニス部の野郎がアオイに近寄るな!
チイは柳生の隣座りんしゃい。俺はここ譲らんからのう。
2人とも仲良いね。付き合ったらどう?
絶対嫌!/嫌じゃ!
ほら、ねぇ柳生。
犬猿の仲というものですよ、金子さん。


本当に仁王は犬なのか説。
何故懐かれたのかわからないけれど、どこでも着いてくる。

仁王って何で私から離れないの?
そうじゃなぁ…アオイちゃんの犬やき、離れたないんじゃ。
可愛いけど、仁王みたいな男前の子とずっといると噂されるんだよ。だからやめてくれない?
お、男前?…俺がアオイちゃんの側におったら迷惑なんか…
迷惑とまではいかないけど、仁王彼女できないよって話。
そんなもん、ええんじゃ。アオイちゃんと一緒におれて嬉しいんじゃき。
思ってたんだけど、何で私のことそんなに好きなの?
す、好きなんはちゃんとした理由がある。俺がちっちゃい頃に助けてもろたんじゃ。…まさか高校で会えるとは思うとらんかったけど。
へえ、ごめんだけど覚えていない。あといくつか言わせてもらうと、仁王みたいにサボるタイプ大嫌いだし、ご飯もしっかり食べない人も嫌だし、告白されるのも、引っ張ってくれるだろうなって感じがする告白がいいから。じゃあ、また明日。

いえす、ザッツクール!!


仁王が奮闘して他の奴等は驚いていたらいいよ。仁王が毎日ちゃんとご飯を食べて、部活に来ているだと…!?
柳生は金子さんのおかげだろうと予測していた。まさかフったと聞いて驚いたけれど。仁王くん、本気なんですね…!

横目で頑張る仁王を見て笑っていたらいい。

本当は6年生くらいに仁王と会ったの覚えているんだけれど。まぁ、しばらくは言ってあげない。忠犬具合が面白いアオイ。


1ヶ月後、仁王に呼び出される。テニスコートの前で。


アオイちゃん。
仁王、何だか逞しくなったね。
その、俺、アオイちゃんの事大好きなんじゃ。1ヶ月、サボる性格も偏食も直そうとしてきた。アオイちゃんと一緒におれるんなら、俺、俺…!
あぁ、仁王ってば泣かなくてもいいじゃない。相変わらず泣き虫。
相変わらず、?ってことは思い出してくれたんかのう!
いいよ、仁王。付き合おう。よく頑張ったね、偉いよ。
〜アオイちゃんッ!
そんな勢いよく抱き着かなくてもいいじゃない。よしよし。
誰にもアオイちゃんは渡さんから!アオイちゃんも他の男、特に柳生、柳辺りに気をつけんしゃい!
馬鹿だなぁ、仁王と付き合ってるのに他の男を見るわけないじゃん。
…もうアオイちゃん、俺をドキドキさせっぱなしじゃ。死ぬ。


このヘタレ仁王は付き合ってからがミソ。手を繋ぐ、キスをする、の行為が自分から出来なくて、アオイにされて顔真っ赤にしている仁王がいたら可愛い。基本男女逆。

他では普通の仁王なのに、アオイの前になったらヘタレになってしまう仁王はテニス部のネタ。


ブンちゃんはよう食うのう。俺はこれが限界じゃ。
でも前に比べたら食うようになったよな!やっぱり金子さんのおかげ?
そうじゃな。飯をちゃんと食べんといけんからっていう考え方に変わったから、よかったのう。
あら仁王、ちゃんと食べてる?
アオイちゃん…!あ、お、俺これだけ食べれた!
偉い。丸井くん?だっけ。仁王の事宜しくね。
当然だろい。…仁王、そんな睨むなよ。
アオイちゃんのこと可愛いって思ったじゃろう。絶対渡さんからの。
お前がそんな溺愛してる彼女を取るわけないっつーの。金子さんの時と俺じゃ態度が全然ちげぇし。


仁王と付き合ったことでチイは仁王と余計取り合うようになったりしたり。


ヘタレというか、ドギマギしている姿はきっと可愛いと思う。


そういえば、初めて会った時なんで柳生の姿をして襲ってきたの?
え、それは…
私が説明しましょう。金子さんと話したかったのですが、緊張してしまって、私の格好をした。図書室へ行くと金子さんがいて、思わず体が動いたらしいです。あと私がいきなりそんなことをして、金子さんが私のことを避けたらいいなと、こういった感じでしょうか。
だ、大体合っとる。
回りくどい。直接来てたらちゃんと話したのにね。
お、俺のこと嫌いになった…?
いや、私のことどれだけ好きなんだって思ったよ。
アオイちゃん、スキ。
私の前で2人してイチャイチャするのはやめてください!!






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