泣き虫 三大将 紗規子さん


「で、なんでこいつらいんの?ナマエちゃん」

「え…!みみんなで来た方が楽しいかと…」

「わっしも子犬と二人っきりだと思ったんだけどォ、せっかくお誘いがきたと喜んだのに〜。大将勢揃いだよォ」


とある街では大騒ぎになっている。理由は三大将が街に来ているから。クザンは溜め息をつくしかなかった。珍しくナマエちゃんと二人のデート、しかもナマエちゃんからのお誘い!きた!と思えばこの有り様。

おっさん三人に少女1人。周りからは珍事だ、と騒がれている。

ボルサリーノはわかるが、サカズキまで来るとは思わないよね。うん、思わない。
テラスがあるカフェで休憩しているが、この三人息つまるんだけど。一方ナマエちゃんがずっと嬉しそうに笑っているから、許してあげている。まァ、おれも甘いなァ…

なんてナマエちゃんを見ていたら真っ赤になる顔。なんだ、二人も見てるじゃねェか


「あらら、サカズキまでご熱心?」

「うるさいのう。黙れ」

「怪しいねェ」


恥ずかしいのか、コーヒーカップを口につけて飲んではいないが、目をそらしている。
いちいちこういう事に可愛いなんて思うおれたちは重症である
おれたちって言っても、憶測でしかないけれど。いや、きっと合っているはずだ

するとボルサリーノが口を開いた。


「実はァ、ナマエちゃんにプレゼントがあるんだァ」

「え、嘘、本当ですか!」

「…わしも買った」

「おいおい、おれも買ったんだけど」



ここまで被るなんて、気持ち悪い
お前ら可愛がりすぎなんだ、やめろよ
横目で睨んでみるがボルサリーノは表情を変えずに笑い、サカズキは気づかないふり、そして無視される。

一人一人プレゼントを木製の机に出していく
可愛く包装されていて
どんな感じで買ったんだろうな…
ナマエちゃんは勿論喜んでいて、尻尾は左右に振っている、みたいだ。
けれどすぐにそれも止まったように、落ち込む

うつ向いて悲しそうな表情を浮かべるのだ
やめてくれ、そんな顔は見たくないんだ


「ごめんなさい、わざわざ…いつも貰ってばかりで、あたし、」

「…好きでしちょるだけじゃァ。お前はただ喜んどるだけでいい。」

「けど…」

「いいのいいのォ。お礼に今度話し相手になってよォ」

「う、」

「泣くな!」

「うう嬉しいんですよ…」


何故惹かれるのか、純粋だからか?
男は生娘好むもんな、なんて卑しい考えが頭によぎったが、顔には出さない



「落ち着いて、また二人で出掛けようか」

「…!は、はい」

「いや、こんな馬鹿とおったら、移る。子犬が働かんようになるじゃろう。行かんでいいぞ」

「その通りだよォ。ナマエちゃん、わっしと行こうねェ」

「あらら…」



ご熱心なのは誰か?



―――――――――――――――――――

三大将でした!
お出かけということで、どこに出かけたんだよ、というツッコミをもらいたいです。←
プレゼントは桜関係のものだと思います。
書いていたらぐだぐだなるかなと。

ボルサリーノは髪ゴム
クザンはネックレス
サカズキヘアピン
とかよろしくないですか。←

いつも通りになってしまった(吐血)
紗規子さんに捧げます!

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