明け方まで寝させてくれなかった。なんて絶倫なの。そう思う、それ以上にサカズキ大将が横で寝ているが、その姿に胸が高鳴ってしまう。まさか私が攻められるとは…!いつも私が相手より上に立たないと気がすまないのに、サカズキ大将にはそれができなかった。喘がされるだけ、喘がされ、声がガラガラ。舐めたときも、頭を掴まれ、喉の奥まで舐めさせられた。こんなこと今までなかったのに…!
体の相性がいいのか、何回もイカされ、足腰ガクガク。もう立てない。挿れられた時なんて、もう他の人と比べものにならないくらい、気持ちよすぎて、意識が飛びかけたもの。意識が飛ぶ前にサカズキ大将に戻されたけど。
余韻に浸り、頭を抱える。私この人を知ってしまったから、他の人相手にできないわ。
「なんじゃァ、頭なんぞ抱えて」
眠そうに目をこするサカズキ大将が座っている私の腰に手を回し、寝ぼけた感じで、話しかけてくる。その姿を見ると、きゅううん、と胸が音をした。ん?おかしいわ。何これ。
「な、なにか文句でもあります?」
「今更何を照れちょるんじゃァ。顔真っ赤になっちょるぞ」
「余韻よ、余韻!」
「わしも今までで一番っちゅうくらい、良かったぞ。お前は尻軽じゃが、締め付け具合がすごかったのう」
褒められて、胸がまたうるさくなる。何なの、これ。サカズキ大将の顔が見れない。寝ぼけたサカズキ大将が、可愛いなんて、そんな馬鹿な。腰に回している手が、いやらしく、背中を撫ぜる。
「昨日の晩のことを思い出しちょったら、たまらんくなってきた。抱いていいか」
「仕事いけなくなるわ…」
「フン、情けないのう。受け止めてくれるんじゃないのか?」
「…!もちろんよ。好きなようにさせてもらうわ」
今度は意識が飛んでしまった。