どうにでもなれ

酔ったミツキに肩を貸してやり、部屋まで連れてきた。もう夜の11時、明日に影響を受けそうなので、早く帰りたい。だが、ミツキが泥酔しているわけなので、連れてきてやった。他の部下どもも、ミツキに飲まされて酔っちょった。明日遅刻したら、どうなるかわかっちょるんか、と脅すとミツキ以外の部下は酔いが覚めたのか、すぐさま帰っていった。残されたのは、わしとミツキ。

めんどくさい状況のできあがりじゃァ。
ミツキの部屋は必要なものしかなさそうな、シンプルな部屋。女らしくはないのう。

ベッドへミツキを投げ、痛ッ、と声が聞こえたが、無視して外へ出ようとすると、また声が聞こえた。


「サカズキ大将…一人にしないでください」

「フン、一人で寝れんのか?股は緩くてもガキじゃのう」


どんな顔をしちょるんか、と思い、ベッドへ戻ると、涙目でこちらを見つめていた。不意を突かれ、何も言葉が出なかった。そして黙って袖を持たれる。


「そうやって誘っても無駄じゃァ。わしはお前なんぞ、抱かん。違う奴を誘え」

「サカズキさんじゃなきゃ嫌よ!他の奴らになんか触らせないんだから…」


腕を引っ張って、ベッドへ無理やり座らせられた。はあ、と溜息をつく。飲み会の時から乳を当てつけられて、溜まっているものもある。だが、それをこいつにぶちまけていいものか。袖を引っ張られ、振り返ると、ミツキにキスをされていた。そのまま押し倒され、馬乗りされている。

「サカズキ大将、全部ぶちまけていいのよ?」

「フン、お前に受け止めれるとは思っちょらん」


攻め慣れていると思ったので、とことん屈服させてやろうと誓い、馬乗りしているミツキを引っ張り、組み敷いた。

「ちょっ、なんで私が下なのよ」

「わしは女に攻められるんが嫌いじゃァ。黙ってお前は喘いどけ」

「い、いやよ!私が喘がさせる、んッ!」


夜は長い。
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