私の部屋でするのは久しぶりね。クザンは黙って私をベッドに押し倒す。前の私はこんなものだったのかしら。誰にでも体を許して、毎日一人になりたくないからっていう理由で。

逆に考えてみると、もしサカズキ大将が誰でも女を抱いている、と考えると嫉妬して仕方がない。そんなことをされていたら泣いてしまうかもしれない。

私はずっとそんなことの繰り返しをしていた。誰とでも体を重ねて寂しさを埋めて。馬鹿ね、自業自得よ。

明日からサカズキ大将には近づけない。クザンに頼んで、異動できるように頼もうかしら。今までの思い出が、頭に浮かんでくる。サカズキ大将の笑った顔や、意地悪な顔、朝まで飲んだり、抱きしめられたり、優しい顔であったり。私だけに見せてほしかった。ずっと独り占めしたかった。


「ミツキちゃん、おれ、泣いてる女抱く趣味ねェんだけど」

「…ごめんなさい、私…」

「何も言わなくてもいいからね。おれがそばにいてやるから、一人じゃないからね」


裸で布団にくるまう。泣いて泣いて仕方がなかった。ああ、嫌だわ。私が恋に振り回されているなんて。ベッドに座って、頭を撫でてくれているクザン。明日目が腫れそうね。

その時ドアが勢いよく開いた。というよりも壊れた。鍵を閉めていたが、それを突き破る勢いでドアが飛んで行った。何事かと思い、構えるとサカズキ大将がそこにいた。 押し倒されたままの私は、驚いて動けなかった。それはクザンも同じで。


「クザン…ッ!そいつから離れろ!ワシらしくないんはわかっとる。そいつと話がしたいんじゃァ」

「おー、おー。サカズキも変わったねェ。ほんじゃ、おれ行くわ。ミツキちゃん、頑張るんだぞ」


本当にクザンはいい男よ。私に本気に惚れてたのが馬鹿だと言えるけど。でもありがとう。サカズキ大将がいなかったら、貴方の良さにも気づけなかったわ。いつも側にいてくれてありがとう。


サカズキ大将は黙って、ベッドに腰掛けた。顔が見れなくて寝転んで背中を向ける。すると、サカズキ大将は腰を持って、無理やり私を横に座らせた。近くてドキドキする。心臓早く動きすぎ、期待しすぎ。尻軽女よ、私は。恋人なんかになれないの。当たり前よ、毎日セックスして色んな男と関係を持って、そんな女が幸せ求めちゃいけない。


「人と話すときは顔見て話せと学んでないのかのう」

「ご、ごめんなさい」

「とりあえず泣き止め。話ができん」

「話すことなんかないでしょう。私は所詮尻軽女です。貴方だけではなく、色んな人と関係を持ってます。でも私は…貴方を好きになってたの。どうしようもなく愛しくて、他の人なんてどうでもよくなって…けどやってきた事は最低です。貴方を好きになる価値なんて…ッ!?」

「何突っ走っとるんじゃァ。このビッチ」

「キ、キス…な、なんで」


話している途中、いきなり口を防がれた。唇で。ああ、期待しちゃうじゃない。余計好きになっちゃう。すると抱き締められた。心臓止まるんじゃないの。それほど早い動きをしている。


「尻軽女じゃと思っとった。最初は体だけでもよかった。お前の体は最高じゃけぇのう。でもお前がワシを好いてくれた時から可愛い奴に見えたんじゃァ。これでいいじゃろ。もう何も言わんでも伝わっとる」

「え、わからないわ!私はサカズキさんを愛してる!体の相性バッチリで最高だと思ってたけど、そこからサカズキさんのことを知っていって…たまらなく好きになったの。は、恥ずかしいわ。私愛してるなんて、人に言ったことな…んッ!?」


また唇が重なる。今度は舌まで入れてきて、されるがままである。悔しいと思い、舌を絡めてやった。しばらく続いた後、サカズキ大将がこう言った。


「かわええのう。好きじゃァ、可愛がってやる」

「こッ、恋人になってもらえるの?」

「当たり前じゃろ。とりあえず、我慢できん。相手しろ」

「喜んで…!!」


ここからR18。閲覧注意。自己責任でお願いいたします。書きたくなりました、申し訳ありませぬ。

































裸だったのでそのままベッドに押し倒され、セックスをした。いつものより100倍幸せなセックスで、お互い愛してるといって、絶頂に達する気持ち良さは今まで知らなかった。数え切れないほどセックスをしてきたが、こんな幸せなセックスがあるのだと初めて知った。触れられる度に優しくて大事にされていると感じ、いつもよりも感じた。そういえばドア壊れっぱなしで、声も漏れるけど、仕方ないわよね。サカズキさんはドアを見ている私に気づいたが、余計声を出させるように、膣に指を入れ、激しく手を動かした。もう私は濡れていて、シーツに染みがついていた。いいところを突かれすぎて、大きな声でイッてしまった。サカズキさんの手は私の愛液だらけ。その手を口に含んだサカズキさんはエロい。じわりとまた下が濡れた気がした。
我慢できなくなったのか、サカズキさんのものを私に当てがう。あれ、ゴムしていない。いつもなら、絶対ゴムをつけてするのに。そう聞くと、もう妊娠させても困らん関係じゃからのう。と囁かれながら挿れられて、そのままイッてしまった。痙攣し、何度イッたのかもうわからない。最初は正常位で挿入されていたのだが、色んな体位をして、おっぱい触られてイきまくって。一息ついたところに私がこう漏らした。

はあ、私この人の一生側にいたい。

気づいたらそう言っており、急いで口を塞ぐ。サカズキさんはたまらなくなったのか、抱き締めて激しくピストンし、思いっきり奥の中で達した。いいところを攻められたのでイッてしまい、お互い中でビクンビクンと震えており、ずっとサカズキさんの精液が流れ込まれる。気持ちいいけれど、このまま生でやってたら妊娠しちゃう。


「…ミツキ、恋人になったのはついさっきじゃが、結婚しよう。このままだと子どもができるけえの」

「け、結婚…子どもも産ませてくれるの?」

「ああ、たくさん産ませてやる。お前のそういった素直で、可愛い性格も、体も全ていい。そばにいろ」

「は、はい…」
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