「―――という訳で。この企画書で異議は無いですか?」 「あぁ、上出来だ」 「そりゃあ何処かの上司に責任丸投げされた挙句通算17回目の手直しを加えましたからね、いい加減押印して頂けなければ困ります」 「でも上等なモンが出来ただろ?意味も無い手直しをさせると俺が思うか」 「…思いませんけど」 「それに、やれると思う奴じゃなきゃ責任だってお前に回さない。評価してるんだ」 「褒められてるのにそんな気がしないのは何故でしょう」 「お前が素直になれよ。ほら、飯連れてってやる。用意しろ」 「だから…っ!」 「バーカ、なに照れてんだよ」 「照れてません!!」 「これからも頼むぜ」 「…わかってます」 |