「これ、おまんに、やる」

「…は?いちごミルク?なんで私に」

「ただの気紛れじゃき」

「私これあんま好きじゃないんだけど」

「…」

「う、うそ好きだよめっちゃ。だから泣きそうな顔しないで」

「う、ん」

「…てか私達これ話すの初めてじゃない?どうしたのテニス部の仁王ともあろう人がこんな廊下のど真ん中できょどりながら私に話しかけてくるなんて。ぶっちゃけちょう異様だよ」

「わからんけど、」

「…」

「見とるだけでよかったけど、なんか、話しかけとうなった」

「わーお気紛れ」

「…俺の気紛れに、付き合ってください」

「…明日はバナナミルクね」
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