「で、結局がっくんはあの子のこと好きなのー?」

「はぁ!?す、好きとかンな簡単に言ってんじゃねえよ!」

「いつまで意地張っとんねん、そろそろ素直にならアカンで」

「うるせー!!」

「全く、先輩の癖に根性も度胸も皆無ですね」

「日吉の言う通りだ、少しは俺様を見習え」

「ウス」

「いや跡部は見習うべきじゃねえだろ。まぁなんにせよ今のお前は激ダサだ」

「クソクソー…」

「でも本当にそろそろ言うべきだと俺も思いますよ」

「えー何、向日好きな人いるの?」

「いや好きな人っつーか、なんつーか、その、………って、は!?なんでお前此処にいんだよ!?」

「神出鬼没やなー」

「おいお前、此処はテニス部の部室だ。勝手に入ってくんな」

「あとべ空気読まなきゃー」

「そうですね、面倒くさいですけど俺達が出て行きましょう」

「俺まだ着替え終わってねえぞ」

「いや私向日に言いたいことあって来たんだけどすぐ終わるからいいよ」

「言いたいこととは何でしょう?」

「私向日のこと好きなんだよね」

『わーお』

「えっテニス部ってそんなことハモッて言う人達だったの?ちょうウケる」

「やるねー」

「す、すす…好き!?」

「うん、好きだよ」

「…お、れもだけど」

「…よろしく、ね?やだなんか恥ずかしくなってきた」

「青い春やなー」

「やったねがっくんー!皆拍手ー!」

「あのよ、うん、なんか俺状況掴めてねえんだけど」

「大丈夫です宍戸さん、自分もです」

「…ウス」
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