「お前、さっきの男に惚れとるんか!」

「は?何やねん急に。さっきの男て誰」

「今お前の席に来て話しとったやろ!」

「あー、倉内の事?別に委員会同じやから話してただけやけど。ちゅーかわざわざ教室まで来てどないしたん、部活内容に変更でもあったんか?」

「…そうやないけど」

「んじゃ何、マネージャーの私に不満でもお有りで?文句言いに来たんか?」

「ちゃう!」

「んーじゃあー…あ、ペン回しの記録更新したんか?」

「せやねん、さっきの授業でとうとう…ってちゃうわ!流されてしもたやないか!」

「忙しないやっちゃなー、さっさと本題入りやー。もうベル鳴ってまうで」

「お前がヘラヘラ他の男と楽しそうに話しとったから悪いんやろ!」

「はぁ?何やねん嫉妬かい、やきもち謙也ー」

「…だったらなんやねん」

「は?」

「嫉妬や。それがどーした」

「頭打ったん?暑さにやられてもうたん?あ、今冬や」

「好きなら嫉妬するに決まっとる」

「…口下手すぎやろ」
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