「あ。蚊」

「痛っ!! ちょ、謙也なに!?」
「すまん。頬に蚊がとまっとったから」
「そっか、ありがとね」
「……謙也、それはない。流石の俺でもビンタはやらん」
「え? やって、蚊に血ぃ吸われたら嫌やろ?」
「先に言うてやれや」
「いやいや、蚊、って俺言うたやん!」
「言ってくれたけど、ビンタとほぼ一緒だったよ」
「なんならビンタの方が早かったわ」
「しゃあないやろ。俺の早さに言葉が追いつかんのや!」
「どや顔で言わないでくれるかな」
「謙也がモテへんわけや」


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