里親パロ
年齢操作あり。
基本庶法01*はじまりの日
「いいですか、姜維。今日から新しい家族と暮らすのですよ」
「かぞく…、わたしの、かぞく」
「ええ。ここが、あなたの新しい家です。私のお友達ですから、安心して下さい」
「…こうめいせんせいの、おともだち」
「はい。徐元直と、法孝直という二人の方が住んでいます。これからは、あなたの両親です」
「りょうしん?」
「お父さんと、お母さんです」
「かーさん!じょしょさん!なんか、なんかかわいー子がきたー!」
「あぁ?…ああ、おい徐庶」
「はい、来たみたいですね」
二階に居た子どもがどたどたと降りてくると同時に、家の呼び鈴が鳴る。
法正は読んでいた新聞を畳み、徐庶は本を置いて賑やかな足音に次いで玄関へと歩いていく。
可愛い子、ということは、やっと来てくれたのだ。
玄関に行くと、栗色のふわふわした髪を揺らしながら、徐庶が戸を開けるのを待っていた。
引き戸に手をかけ、なるべく音を鳴らさないようにゆっくり開ける。
と。
「…こども、」
「うわあ、こどもだー!あ、こんにちは!おれ、かこうは!かこうちゅうけん!よろしく!」
「あ…こんにちは。きょう、はくやく。きょうい…」
「きょうい!あそぼう!」
「え、ちょっと、」
夏侯覇が姜維の手を取り、ぐいぐいと家の中に連れ込んでいってしまった。
その様子を見ながら、徐庶ははは、とおかしそうに笑いながら子ども達の背を見ている。
「やっぱり、夏侯覇には適わないみたいだな。孔明、いらっしゃい。よく来てくれた」
「…お久しぶりです。諸葛亮さん」
「こんにちは、お久しぶりです。双方お変わりないようで」
「お陰様で。どうぞ、お上がり下さい」
「お邪魔致します」
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