鬼人との戦闘A
写輪眼の説明が終わった後、カカシ先生の話へ。
千以上の術をコピーした、コピー忍者のカカシ
要は物真似ってことだよね。どこかのシャラモデルみたいに完全無欠の模倣、ってか?
「さてと…お話はこれぐらいにしとこーぜ。俺はそこのじじいをさっさと殺んなくちゃならねぇ」
ざっとオレ達三人は陣を組む。いつでも臨戦できるようにクナイを構える。
「つっても…カカシ!お前を倒さなきゃならねーようだな」
カカシ先生と再不斬が睨み合う。
先に動いたのは再不斬だ。木に刺さった刀を抜き、水面に移動する。そして独特な印を結ぶ。
「忍法 霧隠れの術」
周囲の水にチャクラが練りこまれ、霧が発生する。それは濃いもので、自分の目の前を確認するのも難しい。
「まずはオレを消しに来るだろうが……桃地再不斬。こいつは霧隠れの暗部で無音殺人術の達人として知られた男だ。
気がついたらあの世だったなんてことになりかねない。オレも写輪眼を全てうまく使いこなせるわけじゃない…お前達も気を抜くな」
「八か所」
再不斬の声が辺りに響き渡る。
「咽頭・脊柱・肺・肝臓、頸静脈に鎖骨下動脈、腎臓・心臓……さて、どの急所がいい?クク…」
カカシ先生がチャクラを放出して近くの霧を吹き飛ばす。
サスケはおびただしい殺気に震え、怯えている。クナイを自分に向けている。
早まってんじゃないよ
「一番痛くないのはどこってば?サスケ」
「こんなときに何言ってやがんだ、このウスラトンカチ!」
さすがサスケ!こんな時でも突っ込みを忘れないなんて流石だな!!
「サスケ…」
カカシ先生の声色は優しい。
「安心しろ、お前達はオレが死んでも守ってやる。オレの仲間は絶対殺させやしなーいよ!」
気づけばサスケの震えはおさまっていた。
そうそう。君はそう構えているのがお似合いなんだから
「それはどうかな…?」
再不斬が不気味な声を響かせる。
「終わりだ」
背後からする声。再不斬の刀はおっさんに向けられている。
やられたと思うのも一瞬で。カカシ先生は瞬間的に移動し、再不斬にクナイを突き刺す。が、滴るのは血ではなく水。
つまりは分身。カカシ先生の後ろに再不斬が現れ、その体を大きな刃で真っ二つにする。
「ギャー!!!」
サクラちゃんが悲鳴を上げる。いや、だからね。音量をどうにかしようよ
ナルセは大して驚きもしなかったカカシ先生のそれが分身だと分かったからだ。
「動くな…」
クナイを再不斬の首筋に宛がうカカシ先生。
形勢逆転だ
しかし、余裕気に笑う再不斬。
「分かってねェーな。サルマネごときじゃあ…この俺様は倒せない、絶対にな」
こんな状況だというのに再不斬は嘲る。カカシ先生は警戒を強める。
「クク…しかしやるじゃねェーか!あの時すでに…… 俺の水分身の術はコピーされてたって訳か……」
カカシ先生が守ってやるよ発言をしたのが脳裏に浮かぶ。分身に注意を促し、本体は様子見。さすがは上忍だ。
「俺もそう甘かぁねーんだよ」
あれも分身か
本体の再不斬は背後にまわり刀を振るう。先生は攻撃を避けるがは吹き飛ばされて水の中に。
おいおい。ばっかじゃねーの
暗部を引退して感覚が鈍っちゃった?水遁が得意な相手なのに水の中に逃げるとか。飛んで火に入る夏の虫、ってか?
「フン…バカが。水牢の術!」
素早く印を組み込まれ、カカシ先生は水に捕えられる。
「ククク…ハマったな、脱出不可能の特別牢獄だ!!お前に動かれるとやりにくいんでな。
…さてとカカシ、お前との決着は後回しだ。まずはアイツらを片づけさせてもらうぜ」
次に目をつけられたのはオレ達。
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