今回は原作の二人です。無知な先生ともっと前に進みたい弟子。
挿入はありませんが、互いを抜き合うシーンがあるのでR18です。
相変わらず溺愛攻めと流され受け


8P〜13Pのサンプルです。
本編もほぼエッチな事(挿入なし)しかしてません。


 そのままちゅっちゅってジェノスが頬とか首にキスしてくるから、されるがままに暫く抱きしめ合っていると、ジェノスがゆっくりと俺の体に回していた手を外すから、俺も顔を覗き込むようにして体を離す。すると頬を赤く染めたジェノスが俺を窺うように見上げていた。熱のこもった瞳にどきんと心臓が跳ねてしまう。
「触っても、いいですか?」
 おずおずとジェノスが聞いてくるから、俺は驚いてしまう。
「え、い、今?」
「ええ」
 迷い無くされた返事に動揺し視線が泳ぐ。
「やっぱり、ダメ、ですか?」
 縋るような表情で聞いてくるジェノスに思わず唸ってしまう。さっき頷いてしまった手前、今更ダメだとは言えまい。というかしたくない。俺は赤くなる顔を見られたくなくて、恥ずかしさを誤魔化すように俯きながら頷いた。
「いいよ」
 返事をしてちらっとジェノスを見上げると、期待に満ち溢れたような顔で笑っていて、やっぱ止め!と言いたくなる気持ちをギリギリのところで抑える。
 とは言え、突然のことだったし何の事前知識もないので、ジェノスが俺に一体何をする気なのかも分からない。不安と好奇心でいっぱいいっぱいになりながらも、ジェノスがゆっくりと手を伸ばしてくるのを見ていられず、ぎゅっと目を閉じ身を固くしていたのだが、そんな俺を尻目に腕や太ももを手のひらで撫でながらやさしくキスを繰り返すばかりで、少々拍子抜けだった。
 安心させるように何度も体を摩ってくる手が心地よくて、強ばった体から徐々に力が抜けていく。
「…ふ、ぅ…、…ん……ん?」
 目を閉じたまま繰り返し降らされるキスに応えていると、不意に撫でるばかりの動作を繰り返していた手が、胸のあたりに触れる。指先がさぐるように蠢いたかと思うと突然胸の突起を摘まんでくる。
「っ?…、何、やって!」
 シャツの上から柔らかくこねるようにいじくられて、くすぐったさに思わず声が出てしまう。
「そんなとこ、っ、ん、触ってどうすんだよ!」
 女の子じゃあるまいし。俺が眉根に皺を寄せながらも言うと、ジェノスは困ったように苦笑しながら首を傾げた。
「男でも、こうすると感じるらしいんですが…良くない、ですか?」
 痺れに似たむず痒さはあるものの、快感と呼べる代物ではない。憮然とした顔のまま首を横に振ると、ジェノスは何故か恍惚と目を細めて呟いた。
「開発しがいがありますね」
 開発って何だ?と聞こうとするが、突然背を丸めたジェノスが、さっき指先で弄っていた部分に口を寄せてきたのである。驚きのあまり仰け反ろうとするが、背にまわされていた手で引き寄せられて、とうとう口に含まれた。
「う、ぁ…、…」
 シャツの上から舌先で舐められ、軽く歯を立てられる。そのまま強く吸われると痛いくらいの刺激が走って、俺はびくっと肩をふるわせながら小さく声を上げた。
「い…やだ、それ、やだ…っ」
 正直なんでもないはずの感覚が、俺の分からない感覚へと変わっていくのが怖かった。
 嫌だって言ったのに、ジェノスはちゅぷって濡れた音を鳴らしながらシャツ越しに乳首を舐めてきて、自身でも突起が立っていくのが分かり、何だか急に恥ずかしくなってくる。身を捩らせてジェノスの頭を引き剥がそうとすると、奴が何故かふ、って鼻で笑ったかと思ったら、すんなり体を引いてくれて、混乱しながらもホッと一安心する。
 もう二度と噛んだりするなよ、と言おうとした瞬間、再びびくんと体が跳ねてしまう
「ぅ、あ!、…ちょっ」
 安堵したのもつかの間、今度はジェノスの手がズボンの上から股間を触ってきたのである。思わず変な声が出てしまって恥ずかしさで顔を赤らめていると、「大丈夫ですから」と言い含めるように甘く囁かれた。何がどう大丈夫なのか、ちっとも理解できない。信じられない思いでジェノスを凝視していると、ジェノスの指が再び、そこに触れる。
「ん……、」
 まるで壊れ物を扱うかのような手つきに、ぞわりと言いようのない痺れが全身を走る。優しく優しく何度もなでられていると、服の上からなのに、怖くなるくらい体が興奮していくのが分かった。
 すでに緩く反応してしまっているのがばれているに違いないと思うと、恥ずかしさで一気に顔が熱くなる。
「じぇ、じぇの、す」
 慌てて手をどかせようとするが、今度は耳元に顔を近づけてきたかと思ったら、ジェノスが掠れた声で囁いてくる。
「拒まないで」
「っ、」
 思わず絶句してしまう。そんなことを言われたら、何も言えなくなるし、ましてや拒むことなんて出来なくなる。ハアとジェノスが熱い息を吐くから、俺の方も自然と呼吸が早まっていくのを感じていた。
「直接…、触れても良いですか?」
 興奮した声を抑えながらも、恐る恐るといったふうにジェノスが聞いてくる。恥ずかしいとか、勃起した性器を見られたくないだとか思うより先に、期待と興奮で頭の中が占められていく。わずかに残っていた冷静な思考ももはやまともに機能してくれそうにない。
 じんじんと痺れた頭のまま、見られないように顔を隠しながらも小さく頷くと、ジェノスはくすりと笑って俺の瞼にキス落とした。
 啄むようなキスをされながらスウェットのゴムに指がかけられる。ゆっくりと手が進んでいくと、迷い無く下着の中にまで指が忍び込んできた。
「あ…っ」
 軽く握りこまれただけなのに、上擦った声が出てしまう。俺は慌てて口を掌でふさいだ。するとまたも耳元に口を寄せてきて囁かれる。
「声、我慢しないでください」
 欲情したような声で囁いた後、何故かくすっと笑ったので、恥ずかしさでカアっと顔が赤くなるのが分かる。何がなんだか分からず俺はぶんぶんと首を横に振る事しか出来ない。
通常の自分の声からは想像もつかない、高いあえぎ声。そんなもの聞くに堪えたもんじゃないから、二度と出したくない。そんな俺の心情を知ってか知らずか、ジェノスの指が俺の性器をぎゅって握ると、無情にも扱かれ始めてしまう。
「んんっ…!!」
 やばい。やばすぎる。
 神経系がどこか故障しているんじゃないかと思えるくらいの快感が、ぞくぞくと体を走り抜ける。自分でするときの快感なんかまるで比較にならない。
 他人の手で触られることがこんなに気持ちいいなんて。ましてや相手は好きな人だ。口を塞いでなかったら、いっそ死にたくなるような大声が出ていたと思う。それくらいの鮮烈な刺激に襲われて俺はただ困惑していた。
「ッ、…だ、めだ、ジェノス…っやばい…これ…!」
「どうして?…気持ちいいんでしょう?」
「あ、イイ…っけど、駄目だ…!」
 駄目だ、と熱に浮されたような声で言いながら首を必死に振っても、ジェノスが止めてくれそうな気配はない。寧ろ、扱きたてている手を早めてくる。
『先生の嫌がるようなことは、絶対にしないと誓いますから』
そう言ったのはどこのどいつだよ!まぁ、俺も頷いちゃったけどな!
「んっ、あぁ、あ…っ、…!」
 何とか止めさせようとジェノスの手首を握るが、先端を指先でぐり、とこねられ、みっともない喘声が出てしまう。感じたこともないような強い快感に、腰がびくっと跳ねた。先端からは汁が溢れているのか、擦りあげるジェノスの指が動くたび濡れた音が立つようになってきて、それがとんでもなく羞恥を煽った。
 とてもじゃないが下で行われているその行為と惨状を直視することなど出来なくて、ジェノスにしがみ付くとの肩口に顔を埋めていた。すると愛おしくてたまらない、みたいに、耳やらこめかみをちゅっちゅって何度もキスしてくるから、恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
「せんせい…」
 キスの合間に恍惚としたような声で囁かれ、全身震える。なんていうか、ただただエロい。普段はまったくそんなことを感じさえないような、感情だってあまり顔に出さないジェノスが、俺を見て、俺の性器を擦りながら欲情している。そう思うと脳髄を溶かしつくすように俺の興奮を煽った。
「…っ!」
 しかし、このままただやられっぱなし、というのも性に合わない。俺はとろけそうになる意識を必死で保たせ、何とか手を伸ばした。
「っっえっ?」
 ジェノスが驚きに声を上げる。しかし俺は止めなかった。ジェノスの下着の中に無理やり手を突っ込んだのである。
「せ、せんせい!?」
焦った声を出しまくる奴に構わず、性器を引き摺り出した。そこはすでにガチガチに勃ち上がっていて、思わず閉じていた目を開いて、凝視してしまったが、とにかく何とか平静を保ちながらも両手で握りこんだ。
 こんな状態になった他人の性器を見たのも触ったのももちろん初めてである。自分のよりいくらか大きなそれにちょっと嫉妬しつつも、嫌悪感がまるでないことに自分自身でも驚いていた。むしろ、もっと良くしてやりたいと思う。俺の手で感じて欲しいと思った
「……く…、っ…」
 向こうの動きに合わせてがしがしと強めに指を上下させると、ジェノスが息を呑むのがわかった。反応が嬉しくて、さらに扱く手を早める。
同じ男同士だから、自分がされて気持ちいいやり方をすればいい。そう考えながら手を動かすが、なかなか思うように上手くはいかない。他人にするのが初めてだから仕方ないとは思うが、我ながら拙い手淫だ。それでも時折ジェノスが感じてくれている様子を見せてくるから、たまらなく嬉しくて、俺は懸命に手を動かした。
 静まった室内に、お互いの呼吸音と濡れたような音が響いていて妙に生々しい。ジェノスとこんないやらしいことをしていると思うだけで、一気に興奮が高まった。
「じぇ、のす、もう…俺…ッ…」
 乱れた息の狭間で限界を訴えると、耳元に何度もキスしてきながら、ジェノスが囁く。
「イキそうなら、イって下さい」
 低く、興奮したようなジェノスの声がたまらない。
「あああ、っ…!」
 思わず声が出てしまって、恥ずかしさのあまりジェノスの肩口に顔を擦りつけた。
「せんせ、」
 それが嬉しかったのか、ジェノスが痛いくらいに先端を親指で刺激しながら扱いてきて、俺は悲鳴にも近い声を上げながらすがり付いていた。
「は、あッ、駄目…で、るっ…出るから、ぁッ…!っ!」
 湧き上がる射精感に、せめてティッシュに出さなくてはと思考したものの結局我慢することが出来ず、俺はなすすべもなくジェノスの手の中に精液を吐き出していた。
「はッ…、は…ぁ……、っ…」
射精しながらも扱かれ、びくびくと体が跳ねる。吐き出し終わると、ねぎらうかのように頬にキスされた。
「っ、ハア…ハア…」
 くらくらするような絶頂の余韻に浸りながら俯いていると、焦点の定まらない虚ろな視界の中でジェノスの指に俺の精液がとろりと伝い落ちていくのが見えた。どんだけ出してんだよ…!とぼんやり思う。
自分ばっかり恥ずかしい思いをしている現状がフェアじゃない気がして、息が整わぬうちにやけくそ気味に、ただ握っているだけだったジェノスの性器をあまり力の入らない指で擦り始める。瞬間、どくんと強く脈打って、ジェノスも達しそうなんだと察した。
「せんせっ、!」
 慌てたようなジェノスの声に嬉しくなって、さっきそうされたのを思い返しながら指を動かし、裏筋をなぞり先端を強めに扱いてやると、ジェノスが耳元で短く呻いて、それが弾けた。
 男っぽいうめき声に、思わず心臓がどくんと跳ねてしまう。息を殺し、震えながら達しているジェノスがたまらなく愛おしく思えて、思わず頬にキスしてしまった。




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