サンプルになります!R18
生徒(16,7歳)×家庭教師(37歳)のパラレル。押せ押せのジェノス×拒みたいのに拒めないサイタマです。
シリアスと見せかけてただの両想いラブラブ話になりました。

〜中盤くらいです


「せんせい」
「ん、」
 ジェノスが俺の額にキスをする。愛おしげにそれでいて焦ったように掠めるようなキスだった。そのまますぐにジェノスは姿勢をずらして、俺の下半身に顔を埋めた。いきなり性器にむしゃぶりつかれて、思わず悲鳴をあげた。先端を口に含みながらじゅるじゅると吸い上げられて、一気に射精感がこみ上げてくる。
「あっ、やめ、」
 止めて欲しいなんて言うが、それは口だけで、体はジェノスの与える愛撫全てに反応していた。
「やめ、ろ、じぇの、す、やめ、」
 ジェノスの頭を押して剥がそうとしても、ジェノスの動きが止まることは無い。
「あぁああぁッ!」
 先端を舌先でぐりっと押されると、俺は呆気なく精液を吹き出した。全体をほおばっていたジェノスは、一滴残らずそれを口に含ませて飲み込んだ。いつもそう。
「せ、んせい」
 俺のを舐めながら、感じていたらしい。ジェノスの声が恍惚としていた。好き、可愛い、愛おしい、ジェノスへの様々な感情がこみ上げてくる。
「やめろ…」
 俺の言葉も弱弱しいものだ。止めて欲しければ最初から拒めばいいのに。でも出来ない。ジェノスの底の見えない愛情に恐怖しながらも、嬉しく思う自分がいるのだ。本当に俺はバカだ。
「あ、」
ジェノスが再び俺の性器を口に含むと、残っていた精液さえも飲み込むように、じゅるりと吸いついた。
 同時に、後ろの穴を指でなぞられる。そこはもう俺の精液やらジェノスの唾液やらでびしょびしょに濡れていた。
「あ、っあ、や、」
 指で穴を広げられ、皺を伸ばすように尖った舌が這わされる。舌で入り口のあたりを刺激されて、奥まで差し込まれた指で前立腺を押された。ぐにぐにと、何度もその部分を指でなぞられる。ジェノスの指が動くたびにぬちゃっといやらしい水音が室内に響く。俺は罪悪感や羞恥、過ぎる程の快感に、ひいひいとただ泣きながら喘ぐ事しか出来なかった。
「だめ、だ、ジェノス、あ、っ、あっ」
「せんせい」
 とろけたような舌足らずのジェノスの声に大きく心を揺さぶられる。怖い、怖い、このままジェノスに溺れてしまう自分が恐ろしい。
「うう、」
 我慢していた嗚咽が漏れてしまった。しかしジェノスは興奮していて気付かなかったようだ。俺の尻から指と舌を一気に抜いて、ジェノスの堅くて太い性器を俺の中に挿入してきた。
「ああああっ!!」
「せんせい、なか、熱い!」
何度も何度もしているから俺のそこはジェノスの性器を何のためらいなく飲み込んでしまう。まるでジェノスのためだけにあるみたいに、びっちりとジェノスのものを締め付けていた。
 ぐちゅっぐちゅっと穴の出入り口周辺で慣らすように腰を使い、痺れを切らしたようにそのままぐんと奥まで貫かれる。前立腺の辺りまで来ると大きく腰を動かし始めた。
「あっ、ああっ、あっあっ」
「せん、せいっ」
「あっ、あっ、あっ」
「先生、ここ?ここでしょう?」
「や、っ、あ、ダメ、」
「くっ、ぁっ」
興奮しきっているジェノスの吐息が、とてもいやらしく聞こえる。俺の興奮は益々高まった。
乱暴に突き入れて揺さぶられる。ただ夢中で快感だけを貪るような必死な腰の動きが、俺の胸を詰まらせる。こいつも必死なんだ。そう思うと、全てを捧げてしまいたくなった。
先端で前立腺を擦るように貫かれ、脳がとろけてしまいそうになる。快感の波がすぐそこまで迫っていた。
「あ、イクッ、イ、…!」
「ああ、!」
無理やり肩を床に押さえられながら俺は達していた。そのまま腰を回すように激しく腰を動かしていたジェノスも、ピタリと動きが止まり、俺の奥で熱い物がはじけたのだと知る。
「く、うう、」
ジェノスが苦しげに声を吐き出しながら射精し、吐き出し終わっても俺を離すまいと、ずっと俺の体を抱きしめていた。達した後は、いつも体が言う事を聞かないから、拒む気力さえ出てこない。
「せんせい、きすして」
「…」
「おれにきすして」
「…」
意識が混濁しながらも、俺はのろのろと顔を上げてジェノスにキスをする。のぞき込んでくるジェノスの顔はいつも焦っているようにも見えた。
「せんせいあいしてます」
 俺がそれに応える事は無い。
「せんせい」
「…」
「せんせい」
 ジェノスの囁きがむなしく部屋にこだまし続けていたのだった。まさか、まさか、こんな関係が二年に及ぶことになろうとは想像もしていなかった。





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -