物語に出てくる忠実な騎士のようだと考えて、自分のそのメルヘンチックな思考に少し笑う。 目の前に差し出された健康的にすらりと伸びた細い爪先、踝、ふくらはぎ。 唇を湿らせてその爪に口付ける。 「シズちゃん、足辛い?」 「…だいじょうぶ」 「俺が支えておいてあげるから、力抜いて」 「ん」 細い足、それが支える細い身体、成長を残した歪な身体が緊張と期待に震える様に背筋がゾクりとあわだった。 改めて、爪先に舌を這わせる。その形に沿って湿らせて、一番端の親指を咥内に含む。 びくりと跳ねる、指の股に挟むように激しく舐めしゃぶると頭上から小さく息を飲む音。 少し塩っぽいそれに、下半身が酷く痛んだ。 「ん…っいざや…」 「ふ、もうちょっと」 「今日、長い…よ、」 「嫌じゃないでしょ?」 甘ったれた声で抗議する静雄に、もっと甘さを含めた毒を仕掛ける。 馬鹿な子供。哀れで愛しい、臨也だけの人形。 これが愛だと信じる、かわいそうな静雄。 馬鹿な男の、子供しか愛せない男の馬鹿な自慰を愛だと信じて、堕ちる。 「ほら、だってシズちゃん…小さなちんこが固くなってる」 「んぁっ」 おもむろに触ると上がる甲高い声に興奮した。 あ、あ、いい。 小さな子供のやわらかさ、固い骨の感触、かわいい、かわいい。 ね、ばかな子ほどって。 「今日は、もうちょっと冒険しよっか?」 |