甘い言葉を



「レギュラス!」

「…………」

「もう無視しないでよ」

「目は合わせた」

「アイコンタクトだけじゃ会話は出来ません」

「…………」

「目すら合わせてくれない!」

「うるさい」

「…ひどい。レギュラスは本当にあたしのこと好きなの?」

「それを聞いてどうするんだよ」

「だってあたし彼女だよ?冷たすぎるし、好きな子にとる態度じゃない」

「あっそ」

「なんなの!もういいよ、あたし以外の女の子とイチャイチャしてれば!?」

「なんでそうなるんだよ」

「だって!冷たいんだもん………他に好きな子がいるんじゃないの?」

「は?いるわけないだろ。女なんか嫌いだし」

「……じゃあ、あたしは?」

「……じゃない」

「え?」

「嫌いじゃない」

「つまり…好き?」

「だから嫌いじゃないって言ってるんだ。何回も言わせるなバカ」

「…ンもう!素直じゃないなぁ!」

「くっつくな」

「あたしもレギュラス大好きだよ」

「…うるさい」

「(てっ照れてる!)」





「…………」

「…………」

「……何1人で笑ってるの。気持ち悪い」

「レギュラスがあたしの横に座ってくれてるのが嬉しいから、気持ち悪いって言ったのは聞かなかったことにしておくね」

「あっそ」

「……レギュラスかっこいいね」

「…………」

「なんの本読んでるの?」

「魔法動物の本」

「へー。面白い?」

「別に、普通」

「普通なんだ。あ、レギュラスの髪の毛サラサラだ」

「…………」

「ねぇ、っうわ!え、なに?近っ、顔!手!」

「邪魔しないでくれる?それともなに、構ってほしいの」

「構って、ほしい…です」

「ふぅん」

「(わ、笑ったぁ!)」





「あ、あの……レギュラ、ス」

「なに」

「ち、ちか」

「構って欲しいんでしょ」

「だってこれじゃキス、………ん、ふぁ」

「したかったんでしょ?」

「……ふぁい」

「なにその答え」

「レギュラスも、あたしとキスしたかったの?」

「俺だって好、嫌いじゃない女とは、キスしたいと思うし」

「いつものレギュラスじゃ、んん」

「ちょっと黙って」

「な、なんで押し倒っ」

「………………」

「っっ首は、うぎゃっ」

「……もっと可愛く声出してよ」

「ええっ、ちょ、やっ」

「なに?怖くなった?」

「いやっ、ちがっくない、けど」

「まぁ俺には関係ないけどね」

「きゃー!あたしの求めてるイチャイチャとは違うけどこれも有り!」





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