小説 | ナノ




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スクアーロの腹の中でザンザスがビクビクと跳ねる。それに応えるようにスクアーロも蜜口の収縮を繰り返した。


「ぅ……はぁ、はぁ…気持ち良かったぁ……」


「腹、熱ぃぞぉ…」


「あ゛……まだ気持ち良い」


スクアーロが譫言のようにポツリ、ポツリと呟く。元々あれこれ忙しなく騒がしいが、我に返って恥ずかしくなると口数が増えることに最近気付いた。



(それから、セックスの時は素直)



力が抜けてザンザスの肩口に頭を寄せたスクアーロの背を撫でる。汗ばんでひんやりとした肌は、熱くなったザンザスの手に心地よく、まだ呼吸を落ち着かせていない薄い体を上下させている。


日頃これほど大人しく体を預けてくることがないので、ザンザスはこの後戯が気に入っていた。


時折唇を合わせ、愛を囁き、満ち足りた心地を味わう。



「俺、すっげぇ幸せだ。お前をこんなに近くに感じられる」


「ぶはっ!まだ入ったままだからな!」


「ちげーよっ!そういう意味じゃ…」



言いかけると唇を塞がれた。いつもより甘く、濃厚な優しいキスに再び頭は何も考えられなくなる。もしかしたら、どこからかは夢なのではと思う程ふわふわとした浮遊感がある。



「スクアーロ、お前はずっと俺のそばにいろよ」



それは幸せな夢だ。お前にただ飼われてるだけで満足だよ、ザンザス。








―所詮あたいはBell the CAT、そう飼い猫さ!




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