14 スクアーロの腹の中でザンザスがビクビクと跳ねる。それに応えるようにスクアーロも蜜口の収縮を繰り返した。 「ぅ……はぁ、はぁ…気持ち良かったぁ……」 「腹、熱ぃぞぉ…」 「あ゛……まだ気持ち良い」 スクアーロが譫言のようにポツリ、ポツリと呟く。元々あれこれ忙しなく騒がしいが、我に返って恥ずかしくなると口数が増えることに最近気付いた。 (それから、セックスの時は素直) 力が抜けてザンザスの肩口に頭を寄せたスクアーロの背を撫でる。汗ばんでひんやりとした肌は、熱くなったザンザスの手に心地よく、まだ呼吸を落ち着かせていない薄い体を上下させている。 日頃これほど大人しく体を預けてくることがないので、ザンザスはこの後戯が気に入っていた。 時折唇を合わせ、愛を囁き、満ち足りた心地を味わう。 「俺、すっげぇ幸せだ。お前をこんなに近くに感じられる」 「ぶはっ!まだ入ったままだからな!」 「ちげーよっ!そういう意味じゃ…」 言いかけると唇を塞がれた。いつもより甘く、濃厚な優しいキスに再び頭は何も考えられなくなる。もしかしたら、どこからかは夢なのではと思う程ふわふわとした浮遊感がある。 「スクアーロ、お前はずっと俺のそばにいろよ」 それは幸せな夢だ。お前にただ飼われてるだけで満足だよ、ザンザス。 完 ―所詮あたいはBell the CAT、そう飼い猫さ! [mokuji] [しおりを挟む] TOP |