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綱吉達が部屋を出てどれだけ経過したたろうか。
窓の外を見ても既に夜、時間の経過などさほど判らず部屋には目につく場所に時計がない。

腕時計などの装飾品は任務の邪魔になるので普段からつけてはおらず、携帯も任務中なので持ってきていない。


「はあぁ゛〜…だりぃぞぉ……いつまでこうしてりゃいいんだぁ」


待機、以外の指示が出されていない以上この部屋から出るわけにはいかない。しかしスクアーロは常に動きまわっているせいか、堪え性がなくいつもザンザスから注意という名の暴力を受ける。


(くそっ…なんだぁ?今回俺ガキ共に振り回されっぱなしじゃねぇかぁ…)



コンコン



力強くノックが鳴った。

(…綱吉達かぁ?)


スクアーロは部屋の中央のソファを立ち上がり、扉を開けに向かった。


カシャン

ガチャッ


ドアノブに手をかけると、ロックを解除する音がして扉が開いた。


「………っ」


開いた扉の先には数度見覚えのある紅いシャツに黒いジャケットとパンツ、そして派手なしかし見慣れたエクステを付けた男が立っていた。

「なっ…なんでジャッポーネにいるんだぁ!?ザンザス!」

「いちゃ悪りぃか」


扉を開けたまま呆然としているスクアーロをよそに、ザンザスは部屋の中央のソファへ向かった。

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