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「カス、こっちへこい」


その声に思わずスクアーロの背筋がピンと伸びた。ザンザスが自身の真横を指している。
(…うぉぉ??なんだぁ?)
おずおずと立ち上がると、ザンザスまでの1mもない距離をゆっくりと移動した。


「モタモタすんな」
「う゛ぉっ」

指された場所に座ろうとした瞬間、ザンザスの腕が伸びてきてスクアーロの細い腰を引き寄せた。突然だったのでザンザスの膝の上に仰向けで倒れこんだスクアーロにザンザスの顔が近づいてきて…


ちゅっ


2度目のキス。
一度は唇が離れ、2人は見つめ合ったがそれから何度か触れ合うだけのキスをした。

「ザンザス…」
名を呼ばれたザンザスは首筋がぞわっとするようなくすぐったい気分になり、スクアーロのほんのりピンクに色付いた頬に手を添え、今度は深くキスをした。

「んっ……っぅ」
クチュッと音を立ててザンザスの舌がスクアーロの唇に割り込み、戸惑い逃げようとする滑らかな舌を追って絡め取った。
「………ふぅ…ぁんっ…」

(なんだコレ…なんか…気持ちいい…?)
初めての口腔への刺激に酔ったスクアーロは頭がドロドロに溶けてしまいそうな感じがした。

「気持ちよかったか?」
ザンザスがペロリと唇を舐めた。
「ぅ゛…ぉぉ。めちゃくちゃ気持ちいい」


その言葉にザンザスが口角を上げ、ニヤリと笑った。
「もっと気持ちよくしてやろうか」



「…え?」

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