5 「う゛ぁ…、…ん……っ」 せわしなく彼女に出入りする彼の大きな欲の塊と、彼女のあられもない姿を見続ける拷問のような時間は、意外とすぐに終わった。 「ぁ……ザンザス…、もう、イかせて…!」 そうスクアーロが言って背を反らしたと同時に、既にペースの早くなっていたザンザスの律動が止まる。 「ぁぁぁ……ん゛っ」 「…チッ」 呼吸を荒げたザンザスがスクアーロを下ろすと、余韻もないまま手早く身仕度を整える。その表情は窺えない。 ベンチに横たわり、乱れた姿のまま肩を上下するスクアーロは行為の後は一度もザンザスを見なかった。 ハラハラと2人を見守るディーノをよそに、ザンザスは自分の服を整え終わるとさっさとパーティー会場へと向かって行ってしまった。 ―彼が去る一瞬、ディーノに向かって寄越された鋭い眼差しは気のせいでは無いだろう。 「あの…大丈夫…?」 ゆっくりと起き上がったスクアーロに、恐る恐るディーノが近寄る。 「………た…」 「?」 「…やった!これでもう、俺から逃げられねぇぞぉ」 「なっ…何言って」 「見ろよ、アイツ中出ししたんだぁ。馬鹿だよなぁ?体の関係だけならゴムくらいしろっての。さっき“今回は”って言ったし俺に興味あるってことだよなぁ」 そう言って彼女は先ほどまで雄をくわえ込んでいて充血したままの小さな口を細い指で広げて見せた。ヌルヌルと淫猥な光を反射させるソコから、ドロリと白っぽい半透明の液が流れ出るのが見えた。 スクアーロのその行動にディーノは再び目眩がするのを感じた。 「ス……クアーロ…、あの、」 「なんだぁ?」 「君、簡単にそんなトコ見せちゃダメだよ…女の子なんだし」 「さっきまで見てたじゃねーかぁ。」 ぷぅっと頬を膨らます彼女は非常に愛らしいが、大股を開いたまま下着も身につけずにお喋りは目のやり場にも困るしやめてほしい。 「う゛ぉぉい?なんだテメェ勃ってんじゃねぇかぁ。」 膨らんだディーノの股関を見ると、スクアーロがニヤニヤと笑った。 「パーティー連れてきてくれた礼に抜いてやろうかぁ?」 スクアーロの左手がのびてくる。 「君って、絶対おかしい!」 ディーノはそう叫ぶとニッコリと無邪気に笑う彼女の手を振り払って走って逃げた。 (俺の意気地なし!) その晩、スクアーロで3回抜いたのは一生の秘密。 完 [mokuji] [しおりを挟む] TOP |