小説 | ナノ




5





ちゅっ



思わず唇を押し当てていた。
薄い唇は思ったより柔らかく、熱い。


「んっ・・・!」


「あっ・・・・ザンザス、もう、・・・・」


「堪え性の無い奴だな・・・・動いて良いぞ、イけ」


深く何度も舌を絡ませ、ザンザスのお許しが出るとスクアーロは彼女の体を抱え激しく腰を振った。


「・・・はぁっ・・・ザンザスのナカ・・・良過ぎるっ・・・・んっ・・・!」

「あっ・・・はぁ、・・・・・スクアーロ・・・・・あっ!!!」


大きく腰を引いて奥まで貫くと、二人同時に達した。









すっかり冷めてしまった湯を継ぎ足しながら、普段はあまり喋ることの無い寡黙な彼女が珍しくご機嫌でちゃんと返事をしてくれることが嬉しくてつい長湯をしていた。


「ボス、爪伸びすぎだぁ」


「あぁ、・・・悪かったな。」


ザンザスがうっすらと傷の見える頬を撫でた。


「風呂出たらちゃんと切ってやるぞぉ」



湯気のたちこめる中どちらからということもなく、自然に唇が触れ合った。







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