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‖スカートの中身


女子高生パロ
【初見の為の補足】生物の先生ザンザスと付き合ってる女子校に通うスクアーロ






Q:パンツの色は何色ですか?


よりにもよって生物の授業中にそんな手紙が回ってきたもんだから、思わずその紙を握り潰した。
ルーズリーフの4分1を手で破ったその手紙には、それぞれ今回ってきたクラスメイトのパンツの色(柄)と正の字が書き足されていた。



俺に回して来たのは、目の前でニコニコしているディーノだ。

(クソっ…見つからないようにさっさと次に回して…)



コソコソと紙に回答を書こうとしたその時、頭上から衝撃が走った。


「わぁっ!」


慌てて小さな紙を隠そうとするが、すぐに手が伸びてきて奪い取られる。



「授・業・中、なんだが?後で取りに来い」

「ちょ、まっ……、」

(マジかよぉっ)


恐る恐る見上げた彼の口角が少し上がったのを見逃さなかった。

教室内には、どよめきとピンク色の浮き足立った空気が充満していた。


(最悪だ)


わざわざそんな質問を回してきたのもザンザスの授業だからだろう。顔だけは良い上に出会いのない女子校でヤツはやたらとモテる。誰かの番でバレて中身を読まれてもむしろここの女子高生達には大歓迎なのだ。



胸がチクリとした。



放課後、スクアーロは重い足取りで生物準備室へと向かう。いつも乱暴に勢いよく開ける扉が今はやたらと重たい。



「…お前ら、くだらない事してるんだな」


「なっ、テメェ見るなよぉ!」

ザンザスが手紙をスクアーロの目の前にヒラヒラと泳がせた。慌ててそれをむしり取ろうとするが、僅かに掠ったくらいでザンザスに避けられた。


「…で、お前は何色なんだって?」


「う゛…!何だっていいだろぉっ」


「ふーん、じゃあこれは返せないな」


別にそれを取り返さなくてもいいんだ。スクアーロはまだ何も書いていない。
しかし、クラスメイトのパンツの色が書かれたそれがザンザスの手元にあるのも気分が良いものではなかった。


「…エンジ」


顔を耳まで真っ赤にさせてスクアーロが俯く。


「ふーん?」


少し嬉しそうにザンザスがスクアーロを見下ろす。
幸か不幸か、丁度今日は前にザンザスが好きだと言っていたパンツを穿いていた。


「言ったんだからさっさと返せよっっ!」


さっと伸ばした手は空をきって捕らわれた。


「じゃあ、本当か見せてみろ」



ザンザスがいつになくにっこりと笑った。




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