君に会いたい

( 電話の為会話文のみとなります )







『‥もしもし、あ葉那寝てた?』



ううん起きてた



『そう?なら良かった』



いきなりどうしたの?しろくん



『うん、声が聞きたくなって』



昨日も話したじゃない
でも私も聞きたかったよ、しろくんの声



『ありがとう、君もそう思っててくれたなんて‥以心伝心だね、嬉しいや』



あー、今しろくん笑ってるでしょ
声が凄く楽しそう



『うん君と一緒って分かったら凄く嬉しくて』



っ‥!
ず、ずるいよ しろくん
私ばっかりどきどきしてて馬鹿みたいじゃない
久しぶりに会ってもしろくんってばいつもと同じ顔して笑ってるんだもの



『えー?僕だって凄くどきどきしてるよ いつも笑顔で空港に居てくれるしさっきみたいに自分の思ったこと直ぐ言ってくれるし素直なところ大好きだよ』




う、わ 私だってしろくんのこと大好きだもん



『ふふ、うん知ってる 染岡くんからメールで葉那が僕に会いたがって寂しがってる写真送ってくれるもん』



な、なにそれ!!
染岡くんってば私のこと撮ってたなんて!
全然知らなかった‥



『ねぇ葉那』



なぁに?しろくん



『今、僕に会いたい?』



そりゃあ‥会えるものなら会いたいよ
でも高校は北海道のに行くんでしょ?



『いきなりだけど君にプレゼント 玄関開けてみて、手紙届いてるはずだから』



うんちょっと待っててね






会いたかった



( 北海道からお手紙ですお嬢さん )


( っ!し、しろくん‥ )


( 高校もこれからもずっと一緒だよ )


( ‥それプロポーズ? )


( もちろん )